ロードバイク
フレームのサイズ と 選び方
フレームのサイズ と 選び方
自転車のサイズは、フレームのサイズで決まる。自分の体にぴったりとフィットする、ロードバイクの「サイズ」選びはどうすればよいか。
以下、フレームを何台も購入した経験から、サイズの選び方を纏めてみた。
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目 次
1. フレームの構成要素とフィッティング要素
フィッティングの基本3点。
A : サドル高=BB中心~サドル上面基準点間距離
← 先ずは、サドルの高さ
D : レバーまでの距離=サドル先端~フーデッドラバー間距離
← 次に、ハンドルまでの距離
E : ハンドル高さ=ハンドルバー中心~地面間垂直距離
← そして、ハンドルの高さ
← 先ずは、サドルの高さ
D : レバーまでの距離=サドル先端~フーデッドラバー間距離
← 次に、ハンドルまでの距離
E : ハンドル高さ=ハンドルバー中心~地面間垂直距離
← そして、ハンドルの高さ
参考:
2. トップチューブの長さで選ぶ
身長に合ったフレーサイズを選ぶ方法。
フレームのサイズを選択するにあたって注意すべき点は、
①.サドルの高さは、
シートポストの長さで、余裕を持って調整可能であるが、
②.ハンドまでの距離は、
ステムの長さが 80ミリ〜120ミリ までと、長さが限られており、
且つ、10ミリ刻みなので調整幅が限られる。
①.サドルの高さは、
シートポストの長さで、余裕を持って調整可能であるが、
②.ハンドまでの距離は、
ステムの長さが 80ミリ〜120ミリ までと、長さが限られており、
且つ、10ミリ刻みなので調整幅が限られる。
従って、
『トップチューブの長さで、フレームのサイズを決める』
のが一番無難である。
『トップチューブの長さで、フレームのサイズを決める』
のが一番無難である。
ハンドルまでの距離は、身長によっておよその長さが決まるので、メーカーのカタログに載っているトップチューブの長さと身長の相関で選択する。
身長 173cm で、530mmと540mmに乗っているが、530mmの方が合わせやすい(ステム等での調整が可能)。510mmでは小さい。
迷ったときは、小さいサイズにする。
理由は、フレームのサイズによってヘッドチューブの長さも異なるので、ハンドルの高さを下げられる限界が変化する。大きいサイズだと、ハンドルを好みの位置にまで下げられない場合がある。
理由は、フレームのサイズによってヘッドチューブの長さも異なるので、ハンドルの高さを下げられる限界が変化する。大きいサイズだと、ハンドルを好みの位置にまで下げられない場合がある。
参考:
3. シートチューブの長さで選ぶ
シートチューブの長さで選ぶ必要があるフレームもある。
購入した「LOOK 695 LIGHT」のサイズは【M】で、トップチューブの長さは【544.1mm】、ISPの長さは【695mm】となっている。
Look のシートポストは、普通のバイクと違ってサドルの支柱であるシートチューブがフレームと一体になった、ISP:インテグレーテッドシートポスト(E-Post)と呼ばれる構造で、楕円形のシートチューブがそのまま上に延びており、シートクランプは使用しない。
切断後は、スペーサーを入れても【 Max 30mm 】くらいしか高くできないので、切断位置の決定には十分な検討が必要で、ポジションが固まっていない者には向かない。
シートチューブの切断には、最低限必要なシートチューブの長さがある。
695の場合:
XS=485mm、S=510mm
M=545mm、L=580mm
XL=600mm
XS=485mm、S=510mm
M=545mm、L=580mm
XL=600mm
ISPの長さ - 最大カット長 = 最低限必要なシートチューブ長。
サイズ | ISPの長さ - 最大カット長 = シートチューブ長 |
XS | 635mm - 150mm = 485mm |
S | 660mm - 150mm = 510mm |
M | 695mm - 150mm = 545mm |
L | 730mm - 150mm = 580mm |
XL | 750mm - 150mm = 600mm |
E-POST での、最低サドル高の算出要領。
上記シートチューブの長さに、
約90mm の E-POST長 + サドルの厚み で算出する。
約90mm の E-POST長 + サドルの厚み で算出する。
例)635のXSサイズで40mm厚のサドルを使用した場合、
485+90+40=615mmが最低サドル高となる。
例)660のSサイズで40mm厚のサドルを使用した場合、
510+90+40=640mmが最低サドル高となる。
例)695の Mサイズで40mm厚のサドルを使用した場合、
540+90+40=670mmが最低サドル高となる。
この最低サドル高 ✙ 30mm が最高サドル高になる。
標準的なサドル高。
股下寸法 x 0.875
「LOOK 695 LIGHT」のサドル高。
サイズ【M】の、ISPの長さは【695mm】
カットした長さ【120mm】
695mm - 120mm = 575mm+90+40=705mm
さらに 5mm のスペーサーを入れて 710mm に設定。
カットした長さ【120mm】
695mm - 120mm = 575mm+90+40=705mm
さらに 5mm のスペーサーを入れて 710mm に設定。
購入した「LOOK 695 LIGHT」は、サイズが【M】でトップチューブの長さは【544.1mm】と少し大きいが、ステムを80mmにして何とか合わせている。
本来であれば、【S】サイズを購入したかった。
サイズ【S】の、トップチューブの長さは【527.9mm】
ISPの長さは【635mm】
カットする長さ【55mm】
635mm - 55mm = 580mm+90+40=710mm
と、したかった。
ISPの長さは【635mm】
カットする長さ【55mm】
635mm - 55mm = 580mm+90+40=710mm
と、したかった。
参考:Look 695 E-Post サドルの高さ調節。
4. まとめ
ロードバイクのフィッティング要素には、長さ以外に「シートアングル」や「ヘッドアングル」といった角度要素もあり、複雑である。
ロードバイクを快適に乗るには、自分に合うポジションに調整しなければならいが、慣れて体幹が鍛えられてくると、ライディングフォームが変わり、それに合わせてセッティングも変わっていく。
フレームのサイズがベースではあるが、ステムやハンドル、更にはクランクといったパーツでの細かい調整や、サドルの前後位置でも調整が可能である。
以上。
(2017.02.01)
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