街道をゆく『24-2. 奈良散歩』その2
奈良県のサイクリングロード
29-014 近鉄桜井駅~談山神社~津風呂湖~宇陀松山~近鉄桜井駅 約42km
司馬さんの奈良散歩での訪問地「談山神社」に、奈良散歩 その2 として出かけることにした。多武峰に登るだけでなく、津風呂湖と宇陀松山の古い町家の佇まいを併せて巡るコースにすると、程よい距離になった。
コース地図
近鉄桜井駅まで輪行し、津風呂湖を回って近鉄桜井駅に戻るコース。
以下、近鉄桜井駅~談山神社~津風呂湖~宇陀松山の記録。
司馬さんの旅の時期 1984年3月1日~3日
紀行テーマ・地点・歴史
翌日、多武峰をめざした。私にとって三度目の多武峰である。
その名さえ奇妙だが、この山の名はすでに「日本書紀」の斎明紀二年(656)の記述にあらわれている。このあたり、奈良県の”有史”の古さに感じ入らされる。文字のないむかし、土地の者が、この山を、「たむ」という音でよんでいたのであろう。「日本書紀」は、その音に、田身嶺(たむのみね)という漢字をあてた。
・・・ 司馬遼太郎。
『こどものころ、遠足で多武峰に登った。』
◆談山神社:多武峰(とうのみね)にある神社。祭神は中臣鎌足。
多武峰は、観か、神社か、寺か。
「観」とは、中国では、上代でもいまでも道教寺院を指す。
コースのポイントと標高差
29-014 近鉄桜井駅~談山神社~津風呂湖~宇陀松山 約42km。
談山神社への道はけっこな激坂で苦労するも、津風呂湖までは快適な下り坂。宇陀松山からの帰り道でR166をショートカットすべく【宇陀市大宇陀宮前公園】方面に入ったら、とてつもない激坂に見舞われた。
1. 近鉄桜井駅から談山神社へ
近鉄桜井駅北口。北口の近くにある駐車場に車を入れる。
エレベーターを使って、近鉄桜井駅南口に出てスタート。
R37 談山神社に向かう坂 。この信号を右折すると談山神社。
2. 談山神社
談山神社 東大門。
談山神社:正門。
談山神社のシンボル十三重塔。
談山神社
多武峰(とうのみね)にある神社。祭神は中臣鎌足(談山大明神・談山権現)。シンボルは十三重の塔で、桜と紅葉の名所である。
塔は、現存する世界唯一の木造十三重塔で、高さは約17メー トル、屋根は伝統的な檜皮葺き。塔は縁がなく、初層のみが特に大きく二層以上は軸部が低い。
談山神社を後にする。
参考:
3. R37に戻って津風呂湖へ
新鹿路トンネル手前の信号。トンネルに入らず、右の側道を行くと『細峠(ほそとうげ)』。
4. 津風呂湖
津風呂湖の西北部に出た。
津風呂湖。
津風呂湖遊園地。
津風呂湖。
津風呂湖
周囲32km、広さ150haの灌漑用ダム。1963(昭和38)年に津風呂湖をせきとめて造られた。桜、紅葉・・・と四季の美しさを湖面に映す景勝の地で、湖探勝には一周およそ30分の遊覧船(4月1日~11月末日)、湖の周りの散策コース(ハイキングやサイクリング)がある。季節を問わず魚釣りができ、コイ、ヘラブナ、ブラックバスなどが釣れる。
津風呂湖:湖上レストラン。
昼食は、津風呂湖の湖畔にある
【湖上レストラン パーラーつぶろ】
でトンカツ定食を食べる。
店内の様子。
0746-32-2847
津風呂湖からR370へ出る道。
5. R370に入って宇陀松山へ
6. 宇陀松山
森野葛薬園:江戸時代に出来た民間の薬草園で、日本最古の薬草園といわれている。
宇陀松山
戦国時代に「宇陀三将」と称された秋山氏の本拠地・秋山城(宇陀松山城)の城下町としてはじまった。当時は「阿貴町」と呼ばれていたが、天正13年(1585年)に秋山氏が追放された後、豊臣家配下の大名によって、城の大改修と城下町の拡大整備が行われ、まちの名前も「松山町」となった。現在の宇陀松山地区は、その当時の「松山町」が基礎となっている。
宇陀松山の古い街並みを抜ける。
7. R165で桜井駅へ
R165からの風景。
桜井駅南口に帰着。
本日のアクティビティ。
走行距離:45.96 km、走行時間:3:16:14、上昇高度:782 m
参考:
以上。
(2015.09.21)