ロードバイク メンテナンス
チューブラータイヤ の 取付け・取り外し
チューブラータイヤ の 取付け・取り外し
チューブラータイヤの取付け・取り外しができるようになると、ホイールをアルミクリンチャーからカーボンチューブラーに乗り換える事が出来る。カーボンチューブラーに変更すると、ホイールとタイヤの組合せで最も軽量なホイールとなり、劇的な変化に感動を覚える。
チューブラータイヤは交換やパンク修理が面倒ということで、初心者にとっては敷居が高いが、慣れれば何とかなる。
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1. リムテープ(両面テープ) 方式の場合
①.チューブラータイヤのリムからの剥がし方
チューブラー用タイヤレバー。
チューブラー用タイヤレバーが販売されているが、リムテープで装着したチューブラータイヤは、このレバーで外せるほど容易ではないが・・・バルブの対面にに作った隙間に押し込んで、剥がしてゆく。ある程度剥がれたら、タイヤを引っ張るだけで剥がれる。
剥がすのが困難な場合:クイックレリースのロックレバーをタイヤレバーとして使い、ニップルホールにレバー先端を押し込むようにして、チューブラーを浮かせ、この部分が剥がれたら、クイックレリースのシャフトを貫通させる。シャフトを左右に、シーソーさせながらチューブラーをリムから剥がしていく。
この要領で全周をゆっくりと剥がしていく。
この要領で全周をゆっくりと剥がしていく。
②.リムに張り付いて残った TTP の剥がし方
リムとの相性によっては、リムとの接着が強すぎて、リム側にテープが残ってしまう。この場合、シール剥がし・強力粘着剤はがしを使用する。
・刷毛でリムに塗って、5分くらい放置して、
・親指で擦ってから拭き取る
この作業を何回か繰り返すと、きれいになる。
・親指で擦ってから拭き取る
この作業を何回か繰り返すと、きれいになる。
プラスチックへら等、各種 ”へら” があるが親指が一番よい。
③.交換用チューブラータイヤの準備
チューブラーをひっくり返してはめ、リムフラップ部分を効率的に伸ばす。
①.リムにテープを張る前に、最初は普通の向きでチューブラーをリムにはめ、タイヤとリムをなじませる(1昼夜)。空気圧は、 100~150kPa 。
②.次に、チューブラーをひっくり返した状態でリムに装着する。
多少はめやすくなっているが、まだまだ硬い。(極めて困難)
多少はめやすくなっているが、まだまだ硬い。(極めて困難)
このまま、少なくとも1昼夜は放置する。放置時間は、2~3日がベスト。最長でも1週間までとする。
※ ②を行わなくとも、①だけで容易に嵌められるようにもなる。
※ ②を行わなくとも、①だけで容易に嵌められるようにもなる。
④.チューブラータイヤの取付方法
チューブラーリムテープ:miyata Tubelar Tape TTP-1。
89cm x 2枚 のリムテープを貼り、バルブの対面に隙間を作る。
ここを、剥がし易いポイントとする。
ここを、剥がし易いポイントとする。
①.リムテープをリム(バルブ穴をのぞく)に貼り付ける。
この時保護テープの両端を剥がし、リムの外側にはみ出させておく。
この時保護テープの両端を剥がし、リムの外側にはみ出させておく。
②.リムにタイヤを載せて、空気を軽く入れ、バルブとタイヤが真っ直ぐ入っているか確認する。
③.一旦空気を抜き、リムの外側にはみ出している保護テープの端を引っ張り、保護テープをはがす。強く引っ張り過ぎないよう、ゆっくりと注意して抜き取る。
④.指でタイヤをリムに抑えつけた後、指定空気圧まで空気を入れる。
そのまま24時間以上放置すれば完成。
そのまま24時間以上放置すれば完成。
CORSA CX 3 23-28" BLUE/BLACK TU-CX23-VB:このタイヤには、回転方向が指示されている。
CORSA CX 3 のスペック。
サイズ | ケーシング | コンパウンド | タイプ | 参考重量 | 空気圧 | バルブ | チューブ |
28”-21 | 320TPI | ISO grip | チューブラー | 250g | 115-200psi | 仏42mmRVC | ラテックス |
⑤.シーラント材の注入
【 VITTORIA コルサ CX3 チューブラータイヤ 】の場合、チューブに「ラテックス」が使用されている。その為、24時間程度で空気圧が大きく低下してしまう。そこで、シーラント剤を注入し、エア漏れを防ぐと共にパンク防止対策を施す。
2. ヴィットリア Magic Mastik 方式
残念ながら『 Magic Mastik 』は、販売中止になった。
代替品。
①.Magic Mastik で装着したチューブラータイヤの剥がし方
ヴィットリア Magic Mastik で装着したチューブラータイヤの剥がし方。
タイヤのエアが抜けている状態だと、タイヤをこじるだけで比較的簡単に剥がれた。通常の高圧状態ではまったく剥がれる気配はないが、2気圧以下の場合は横方向に力を掛ければタイヤは比較的簡単に剥がせるようだ。
チューブラー用のリムテープで装着したものと比べると、剥がす作業は雲泥の差で楽である。これなら、路上でのタイヤ交換も可能と実感する。
その後は手で簡単に剥がせる。
残ったMagic Mastikの除去。
タイヤを剥がした後に Magic Mastik がリムに残る。残ったMagic Mastikは、 指で擦ると消しゴムのカスの様にボロボロと取れる。 Magic Mastikを再塗布する場合は除去する必要は無くその上から再塗布が可能 ”らしい” が、きれいに落としたくなる。
親指だと痛くなるので、ゴムの角棒で擦ると楽に落とせたが、この作業には結構時間を要する。
残ったMagic Mastikの『カス』を落とすことを考えると、路上でこの作業が出来るとは考えられない。
②.ヴィットリア Magic Mastik での装着
ヴィットリア Magic Mastik。
Magic Mastikのキャップを取り、先端が斜めにカットされたアプリケーターから内容液を搾り出しながらリムに塗っていく。
内容液は無色・透明で、粘りはあるものの、指でリム表面に伸ばしながら接着面に均等に塗布して行く。指でリム表面に伸ばしながらムラ無く塗っていくが、結構な速さでベトベト度が増すので、なるべく早く作業を終わらせる必要がある。
内容液は無色・透明で、粘りはあるものの、指でリム表面に伸ばしながら接着面に均等に塗布して行く。指でリム表面に伸ばしながらムラ無く塗っていくが、結構な速さでベトベト度が増すので、なるべく早く作業を終わらせる必要がある。
指についたMagic Mastik液は無色透明のままで、ウェスやティッシュで拭き取れるが、相当ベトベトするので濡れたタオルで拭くのが良い。
リムに一層塗るだけで十分で、タイヤ裏側(いわゆるフンドシ)に塗布する必要はない。チューブ1本 12ml はロードリムならやや余るので、次回分として残す。
塗り終わったら、軽くエアを入れたチューブラーをリムに装着する。粘着力が弱いとは感じられないが、センター出しは可能なので手で修正して行く。
センター出しを終えたチューブラーに8気圧以上のエアを入れると、リムサイドから透明な「余り液」がはみ出てくるので、濡れた布で拭きとる。特に、ブレーキシューの当たり面は念入りに拭きとっておいたほうが良い。この「余り液」がとにかくベタツク。指についた液は石鹸で洗い流す。
③.接着時間
装着状態で12時間置けば接着が完全となり、ライド可能。
従来のリムセメントの様な「定期的な貼り替え」は不要らしい。
従来のリムセメントの様な「定期的な貼り替え」は不要らしい。
以上。
(2018.02.02)
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