コンパクトクランクに ROTOR Q-RINGS オーバルチェーンリングを導入

ロードバイク コンポーネント メンテナンス
Rotor(ローター) Q-RINGS PCD 110 ROAD 50T OCP3
オーバルチェーンリングを導入
 
他人のロードバイクを注意して観察していると、Rotor の Q-RINGS を導入している人が多いと感じるようになった。
(どうしてもそこに目が行くのかもしれないが・・・。)
 
オーバルチェーンリングって何? 
ペダルに一番力がかかる角度で最大ギアを使い、
力を掛けにくい角度では軽いギアにしてチェーンを瞬時に通過させれば、
自転車はグッと進むようになるはず、
ということで、ギアを真円ではなく楕円にしたチェーンリングの事。

オーバル・チェーンリング(Q-RINGS)に変更することで、
ペダリング効率をアップさせる。

※:チェーンリングが楕円形になるだけで、クランクの長さは固定長なので、足の回転は真円運動に変わりはない!。
 

年老いた貧脚には、ひょっとして救世主になり、世界が変わるのではないかと、走りなれたセッティングの機材ではあるが、思い切って交換してみることにした。

Rotor Qrings

 

 

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1. Rotor Qrings の購入に当たっての選択
 
コンパクトクランクを使用している身には、どれだけ効果があるかわからなかったので、できるだけ出費を抑えることを考慮し、

①.手元に【 Ultegra FC-6650 】が余っていたので、これを分解しチェーンリングのみを【 Rotor Qrings 】に交換することにした。

②.ロードクランク適合表をチェックすると、選択肢は一つしかなく、【50T OUTER-OCP3 AERO】を選択。
(ちなみに【 Ultegra FC-6650 】は、5アーム。)

Rotor Q-Rings チェーンリング&ロードクランク適合表
 
③.インナーは、34T にするなら【34T INNER OCP1-4※1】以外の選択肢はない。
 
と、いうことで Amazon で購入。
 
OCP:オプティマム・チェーンリング・ポジションとは
楕円チェーンリングの仮想最大歯数になるポイントを、
クランクが3時から5時の間でセットできるように、
ギアの位置を変化させることができる機能。

OCP3 は、4時の位置になる。
 
 
 
 
2. チェーンリングの分解
 
まずは、手元に余っている【 Ultegra FC-6650 】から、チェーンリングを取り外す。
Ultegra FC-6650
 
元に戻す時のことを考慮して、チェーンリングのセット位置を記録する。
Ultegra FC-6650
 
インナーギアのセット位置。
Ultegra FC-6650
 
アウターギアのセット位置。
Ultegra FC-6650
 
FC-6650 ギアの取付位置図も保存。
FC-6650 ギアの取付位置
 
チェーンリングを交換する前に、重量を計っておいた。(515g)
Ultegra FC-6650
 
チェーンリングを取り外すための工具。トルクスレンチとペグスパナ。
チェーンリング取り外し用工具
 
裏面から外す場合は、ペグスパナを使用。
チェーンリングの取り外し
 
表面からは、トルクスレンチを使用して外す。(表面から外す方が楽。)
チェーンリングの取り外し
 
チェーンリングの分解完了。
チェーンリングの取り外し
 
チェーンリングボルト(フィキシングボルト?)は、Rotor Qrings の取り付けに、このまま使用する。
 
 
 
3. Rotor Qrings の取り付け
 
Amazon から届いた、Rotor(ローター) Q-RINGS AERO PCD 110 ROAD 50T OCP3 アウターチェーリング【並行輸入品】価格: ¥ 20,050。
Rotor Qrings
 
アウターは OCP3 というギアなので、取り付け位置は選択できない。
Rotor Qrings
 
Amazon から届いた、Rotor(ローター) Q-RINGS 110 PCD COMPACT ROAD 34T OCP1-4 インナーチェーリング【並行輸入品】価格: ¥ 9,980。
Rotor Qrings
 
インナーは OCP1-4 ということで、取り付け位置が選択出来る。
Rotor Qrings
 
アウターには、さりげなく・附属で、チェーン落ち防止ピンが付いているので、忘れないよう、組付ける前にセットする。
Rotor Qrings
 
OCP3 の取り付け位置は、クランクの直線上にあるスパイダーアームの頂点に合わせる。
Rotor Qrings
 
インナーも同様に、OCP3 でセットした。
Rotor Qrings
 
クランクの重量を計ってみると、533g。18g 重くなった。
Rotor Qrings
 
OCP3 でのセットが完了。

最大ギアがトップに来る時の、クランク位置は4時になっている。
Rotor Qrings
 
以上で、Rotor Qrings へのチェーンリングの交換は完了。
 
 

 

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4. クランの取外し
 
次に、クランクを入れ替えるために、使用中のクラン【 FSA K-Force Light 】を取り外す。
クランク取り外し
 
FSA K-Force Light の分解図。
クランク取り外し
 
M17締め付けボルトを緩め、左クランクアームを外す。

左のクランクアームが外せれば、右のクランクも簡単に抜き取ることができる。
クランク取り外し
 
ついでに、BBも取り外す。

Campagnolo UT-BB 120 BBカップ回し。
BB交換
 
MEGA EXO BB-8200 を取り外す。BBに記された矢印の、反対方向に回せば外れる。
クランク取り外し
 
BB-8200 を抜き取る。
BB交換
 
使用中のクランクが取り外せたので、この機会に周辺を清掃し、塗装のハゲも自動車用のペイント(色は合わないが)で修復する。
 
 
 
5. クランクの取付け
 
シマノのアルテグラクランク【 Ultegra FC-6650 】に交換するので、BBもシマノの【 BB-R9100 】を購入した。¥ 3,337。
BB交換
 
このBBカップは口径が小さく、UT-BB 120 が合わない。
BB交換
 
なんのことはない、【 BB-R9100 】には付属でアダプターが付いていた。

BB交換
 
アダプターを付ければ、UT-BB 120 が使える。これで、BBのセットが完了。
BB交換
 
右のクランクを押し込む。少しきついので、手で叩き込む必要がある。
クランクの取付
 
左のクランクをはめ込む。溝を合わせる。
クランクの取付
 
左クランクが嵌まったら、キャップをはめ、クランク取り付け工具で締め付ける。
クランクの取付
 
クランク取り付け工具 TL-FC16。
クランクの取付
 
TL-FC16でキャップをねじ込む。
クランクの取付
 
外れ止めプレートを正しくセットする。
クランクの取付
 
左クランクの、ボルトを締め付ける。
クランクの取付
 
Rotor Q-Rings をセットした、アルテグラのクランクに交換完了。
クランクの取付
 
 これで、1日 約50km ほど走行してみる。オーバルチェーンリングによる走行感や、ペダリング効率を論じる前に、クランク長が 165㎜ と、妻用の予備であったことが気になると、アルテグラのルックスまでもが気になりだす。
 
 

 

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6. クランクの交換
 
Rotor Q-Rings を導入する前まで使用していた、【 FSA K-Force Light 】クランク。クランクの交換
 
クランクの交換過程で、【 FSA K-Force Light 】のチェーンリングは、アルテグラのチェーンリングと互換性があることに気づいた。

そこで再度、Rotor Q-Rings のロードクランク適合表をチェックすると、【 FSA K-Force Light 】に適合するチェーンリングのほうが多い。

わざわざ、アルテグラのクランクにする必要はなかったという事。

FSA Rotor Q-Rings チェーンリング&ロードクランク適合表
 
【 FSA K-Force Light 】のアウター。
クランクの交換
 
【 FSA K-Force Light 】のインナー。
クランクの交換
 
アウターを Q-Rings に交換する。
クランクの交換
 
同じく、インナーも Q-Rings に交換する。
クランクの交換
 
 これで重量を測定すると、なんと 447g。アルテグラより 86g も軽量化された。
クランクの交換
 
フロントディレイラーと Q-Rings の位置関係。
クランクの交換
 
スプロケットがトップの状態で、フロントディレイラーをインナーに落とすと、チェーンが外れる。

フロントディレイラーの、ガイドプレートの後端を少し外側にずらすことで解決。
クランクの交換
 
チェーンの脱落に関して:
 
フロントディレイラーと Q-Rings の最大ギア位置との間隔を、約1.5mm にセットした。

このために、フロントディレイラーを、従来より 7mm ほど上に移動した。
クランクの交換
 
【 FSA K-Force Light 】と【 Rotor Q-Rings 】のクランクが出来上がった。
 
ルックスも黒基調で精悍な感じ、問題なし。変速性能も特に違和感なく使える。
 
※注意点:チェーンの長さを、+2 リンク 足す必要があった。
 
チェーンの長さ
 
★ Front 50-34T Rear 11-34T の場合、最適なチェーンの長さは 106 リンク
チェーンの長さ
★ さらに、ROTOR Q-RINGS を使用している場合、もう 2リンク 足して 108 リンク が最適なチェーンの長さとなる。
チェーンのカット
 
114 リンクのチェーンの場合
右から、7リンク切り 114 - 7 = 107 リンクにする。これに、クイックリンクを足すと 108 リンクになる。

116 リンクのチェーンの場合
右から、9リンク切り 116 - 9 = 107 リンクにする。これに、クイックリンクを足すと 108 リンクになる。
 
 
変更後のペダリング感
・ペダリングが、スムーズな円回転になっている感覚になる。

・ということは、ペダリング技術が成熟していない初心者には、理想的なペダリングが実現できるということ。

・ダンシングが、ギクシャクせずスムーズにできて楽。

・今まではインナーを使うケースが多かった場所や坂道でもでも、アウターを使う頻度がはるかに増える。

・インナーには変化が感じられないが、ぶどう峠を走ったら、いつもより1分以上速かった。体調のせいだろう?。

・アウターもインナーも、歯数を増やしても大丈夫、ではないかという欲望にかられる。( 52-36 に)

・ヒルクライムは 50-34 でよいが、インナーの OCP を 2 又は 1 にセッティングしたらどうなるのだろう。

・アウターとインナーで、異なるOCPで取付できるのが良い。
 
 老化による劣化に、少しは『抗う:あらがう』ことが出来るのだろうか?。
 
Rotor Q-Rings の OCP
 

以上。
(2017.10.31)

 

 

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