和束 茶畑ライド

京都府のサイクリングコース
京都府相楽郡和束町
26-018 和束・茶畑ライド 約 24㎞
 
京都府の南部に位置する和束町は、別名「茶源郷」とも呼ばれ、日本のお茶文化を発信する数少ない町らしく、最近テレビでもよく見かけるようになった。宇治茶として出回っているお茶のうち、40%近くは和束産らしく、一度茶畑の中を走ってみたいと思っていた。
 
茶畑の中を走る
茶畑の中を走る
 
八十八夜は5月2日だったようで、既に新茶・一番茶が摘まれた後の二番茶の時期に入っており、緑がより深くなって見ごろを過ぎていたが、梅雨入り前の最後の晴天の日、気温30℃、風がここちよい一日だった。
 
 

 

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コース地図
 
「和束茶カフェ」を起点・終点とする 【26-018 和束・茶畑ライド 約 24㎞ 】。
 
 
コースのポイントと標高差
 
和束・茶畑ライド コースのポイントと標高差
 

コース上の見所と注意箇所。反時計回りに走行。
和束・茶畑ライド コース上の見所と注意箇所

茶畑の分布図 。大きく4つの茶畑エリアがある。
茶畑の分布図

 
 
 

 

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八十八夜。
立春から数えて88日目の日を指し、毎年5月2日頃がこの日に当たり、新茶・一番茶が摘まれる時期。

 

 

1. 起点・終点の「和束茶カフェ」

「和束茶カフェ」まで、車で輪行する。
和束茶カフェ

「和束茶カフェ」。早朝(10時前)で、誰もいない。
和束茶カフェ

「和束茶カフェ」の正面。バイクラックあり、トイレ有で、拠点にもってこいの場所。
和束茶カフェ

 

 和束茶カフェ
和束町に来るならまずここ!こだわりの和束茶はもちろん、天空カフェやレンタサイクルの受付、MAPなども揃い、観光案内の拠点となっています。・・・とのこと。

 
 

「和束茶カフェ」の裏に、一般向けの駐車場があり無料。
「和束茶カフェ」裏の駐車場

「和束茶カフェ」前の坂道を右に出て、和束運動公園の横を登ってゆく。
「和束茶カフェ」前の坂道を右に出て、和束運動公園の横を登ってゆく
 

すぐに、茶畑の道に入る。
すぐに、茶畑の道に入る

R321:和束井出線への分岐を、左方面に進む。
R221:和束井出線への分岐を、左方面に進む

 

 

2. 茶畑の景観 その-1:撰原(えりはら)の茶畑

道路わきに、何やら案内板があるのに気付く。
道路わきに、何やら案内板があるのに気付く

「和束町の茶畑景観」の案内板で、ここは、白栖・撰原の茶畑。
白栖・撰原の茶畑

 
案内板の内容。

 安積親王陵墓へ至る道沿いの、白栖(しらす)の茶畑と、向こうに臨む、撰原(えりはら)の茶畑。
和束町の茶畑は、川沿いから見上げるだけでは想像がつかないほど、急傾斜の山の上にも広がります。
この地域では傾斜に合わせ、パッチワークのように繊細に畝が巡らされ、まさに「山畑」と言えます。

 

 

正面奥に、白栖・撰原の茶畑を望む。
白栖・撰原の茶畑

横を見上げると、「山畑」が。
横を見上げると、「山畑」

茶畑ライドとは、このこと。
茶畑ライドとは、このこと

 

 

3. 茶畑の景観 その-2:石寺の茶畑(京都府の景観資産第1号)

白栖・石寺の茶畑。
石寺の茶畑

 
案内板の内容。

 春、和束の町は西から東へと順に暖かくなり、西に位置するこの地域は「早場(はやば)」と呼ばれ、4月下旬には早くも茶摘みが始まります。近代的な農園整備がなされ、空まで続く茶畑がみられます。

 

 

京都府の景観資産第1号:石寺の茶畑。
白い道が茶畑の中央を縫うように登り、見上げると山の上まで茶畑が続く。この景観は、見事という他無し。
石寺の茶畑

 

 

4. 石寺エリアから恭仁宮跡に向かう

和菓子屋さん:石田長栄堂前の、ゲキサカを登る。
石田長栄堂前のゲキサカを登る

竹谷酒店に到着。ここを左折すれば平坦な路になるかと願いつつ・・・。
竹谷酒店に到着。ここを左折すれば平坦な路になるか。

少し緩やかな傾斜になったが・・・まだまだ上りが続く。
少し緩やかな傾斜になったが・・・まだまだ上が続く

やっと緩やかな坂道になり、道にまでせり出した茶畑の裾を行く。
やっと緩やかな坂道になり、茶畑の裾を行く

この辺りが最上部か、日陰で休憩を取る。
この辺りが最上部か、日陰で休憩を取る

地図で見ると祇園神社であろう、と思われる辺りに降りてきた。
祇園神社であろう、と思われる辺りに降りてきた

緩やかな下りになり、山間の集落の中を行く。
緩やかな下りになり、山間の集落の中を行く

田園地帯に降りてきた。
田園地帯に降りてきた

 

 

5. 美しく・のどかな里山の景観

茶畑だけでなく水田地帯もある、里山地域に出た。
茶畑だけでなく、水田地帯もある里山地域に出た

土地も平坦で、水田が広がる。
土地も平坦で、水田が広がる

 
和束には、茶畑だけでなくのどかな里山地域もある。
青い空、田植えの終わった水田、きれいな水、礼儀正しい親切な人々。
この辺りには、和束川に向け、周りの山々から流れ出る小さな川があり、清流が流れていた。
 

森下地区にあった、大井手。
森下地区にあった、大井手

井手とは:飲料水や灌漑用にひく水路や堰のこと。
井手とは:飲料水や灌漑用にひく水路や堰のこと

大農業水路。
大農業水路

茶摘みの機械に遭遇。落合刃物工業『乗用摘採機』TFC-8 ななこ。
落合刃物工業『乗用摘採機』TFC-8 ななこ

農業水路が続き、田植えが進んでいる。
農業水路が続き、田植えが進んでいる

この辺りは、隅々まで手入れが行き届いた清潔感が漂い、この地の人々が「几帳面」に生きている感がする。
この辺りは、隅々まで手入れが行き届いた清潔感が漂い、「几帳面」に生きている感がする

恭仁宮跡辺りに出た。
恭仁宮跡辺りに出た

 

 

6. 恭仁宮大極殿跡 (山城国分寺金堂跡)

 

 恭仁京(くにきょう)木津川市観光ガイドより転載
天平12年(740)10月、聖武天皇は平城京を離れ、伊賀、伊勢、美濃、近江などを行幸して、同年12月、恭仁宮(現、木津川市加茂町)に入り遷都を宣言しました。その後、天平16年(744)2月に難波宮への遷都が行われ、翌天平17年(745)5月には再び平城の地へ都が戻りました。
恭仁京の都としての期間は足掛け5年と短いものでしたが、その間、天平13年(741)には国分寺・国分尼寺建立の詔、天平15年(743)には大仏造立の詔、墾田永年私財法の発布があり、歴史上極めて重要な時期であったといえます。

 
 

恭仁宮大極殿跡。
恭仁宮大極殿跡

恭仁宮大極殿跡。
恭仁宮大極殿跡

恭仁宮跡(山城国分寺跡)。
恭仁宮跡(山城国分寺跡)

恭仁宮跡(山城国分寺跡)。
恭仁宮跡(山城国分寺跡)

 

 

7. 府道5号線(木津信楽線)を経由して和束に戻る

恭仁宮跡から R163 に出る。ここを、左折。
恭仁宮跡から R163 に出る

R163 から R5:木津信楽線 に左折する地点。
R163 から R5 に左折する地点

R5 は路肩がなく狭いので、車が多いと怖い。
R5 は路肩がなく狭いので、車が多いと怖い

途中からは、渓流と言っていいきれいな和束川に沿って走る。
途中からは、渓流と言っていいきれいな和束川に沿って走る

和束町に戻って来た。
和束町に戻って来た

 

 

8. 和束川の東側、山ねきを北へ向かう

白栖(しらす)橋で、R62:宇治木屋線に右折する。
白栖(しらす)橋で、R62:宇治木屋線に右折する

R62:宇治木屋線を東に向かう。
R62:宇治木屋線を東に向かう

途中で左折し、集落の中の狭い道を行く。
途中で左折し、集落の中の狭い道を行く

大変な道に入る。ルート選定を間違えた。
大変な道に入る。ルート選定を間違えた。
 
ロードバイクで走れる道ではなくなった。
ロードバイクで走れる道ではなくなった
 
竹の落ち葉が幾重にも重なり、走れるところがない。
竹の落ち葉が幾重にも重なり、走れるところがない
 
下りになるも、竹の落ち葉でタイヤが滑り怖くて走れない。
下りになるも、竹の落ち葉でタイヤが滑り怖くて走れない
 
やっとの思いで、集落の道に降りる。
やっとの思いで、集落の道に降りる
 
山ねきを北へ向かう。
山ねきを北へ向かう
 
和束中学校に出る。
和束中学校に出る
 
なぜか、和束中学校前に和束町B&G海洋センターなるものがある。プールがあるらしい。
和束中学校前に和束町B&G海洋センターなるものがある

 

 

9. 原山地区に入る

原山地区への入り口。いきなりゲキサカが待ち構える。
原山地区への入り口。いきなりゲキサカが待ち構える。

原山地区へのゲキサカ。
原山地区へのゲキサカ

原山地区へのゲキサカ。
原山地区へのゲキサカ

原山地区の集落。
原山地区の集落

原山地区の中心辺りに、円形茶園への案内板がある。
円形茶園への案内板

円形茶園への道。
円形茶園への道

 

 

10. 茶畑の景観 その-3:原山の円形茶園

円形茶園の案内板。
円形茶園の案内板

 
案内板の内容。

 和束町に初めてお茶の木が植えられたのは鎌倉時代、原山と伝わります。
数ある茶産地の中で、収穫と手入れのために一年を通して最も多くの鋏を入れる和束の茶畑は、ときに芸術的な光景を見せてくれます。

 

 

原山の円形茶園へは、途中から徒歩で向かうも結構距離がある。
原山の円形茶園への道

原山の円形茶園が見えてきた。
原山の円形茶園

原山の円形茶園。
原山の円形茶園

原山の円形茶園。茶葉が摘み取られた後で、茎が茶色く見える。新茶・一番茶が摘まれる前に訪れれば、もっと美しい景観だったろうに。
原山の円形茶園

円形茶園が見える辺りの茶畑。
円形茶園が見える辺りの茶畑

円形茶園が見える辺りの、茶畑の中の小道。
円形茶園が見える辺りの茶畑

原山の集落の端に出た。
原山の集落の端に出た

集落を北に降りる。
集落を北に降りる

急傾斜の山の上にまで、茶畑が作られている。
急傾斜の山の上にまで、茶畑が作られている

途中からは、杉林の林道になった。
途中からは、杉林の林道になった

この道を下ると、府道5号線に出る。

 

 

11. 食事処:茶房 竹の子

府道5号線を北から下り、茶房 竹の子に到着。
茶房 竹の子に到着

茶房 竹の子、入り口へのスロープ。
茶房 竹の子、入り口へのスロープ

茶房 竹の子、店内の様子。
茶房 竹の子、店内の様子

テラスがあり、ここで昼食を取ることに。
テラスがあり、ここで昼食を頂くことに

テラスからの眺め。
テラスからの眺め

茶そばとカルビ丼を頂いたが、とても良心的な値段(安い)で、且つ、美味しかった。

食後に、デザートを頂くことに。
食後に、デザートを頂くことに

~まるで茶畑~ 茶源郷濃茶氷。2人でシェアするに十分な量だった。
~まるで茶畑~ 茶源郷濃茶氷

 

土産に買ったお茶。
土産に買ったお茶

『和束のお茶』引用。

 美味しい和束茶が生まれるのは、すがすがしい冷涼な空気と昼夜間の温度差が大きいことが要因と言われています。和束には中心を流れる和束川と豊な森林があり、霧が立ちやすく、この霧が茶葉をやさしく包み、自然が遮光を助けてお茶の旨味を引き出すのです。

 
 

茶畑を見て回るには、徒歩では距離がありすぎる。自転車にもってこいのコースだが、結構なアップダウンがあり、一部は押し歩きになった。

以前は茶畑なぞに興味はなく、ただひたすらヒルクライムを愉しむために、この辺りに坂を求めて訪れたものだが、歳月がこんなにも体力を奪うものか・・・トホホ。
大正池ヒルクライムと和束・茶畑ライド

 
参考:
 

以上。
(2019.06.06)

 

 

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