常照皇寺の桜を観るために『洛北諸道』を走った

街道をゆく『4-1. 洛北諸道』
京都府のサイクリングロード
26-005 鞍馬~洛北諸道一周 約76km 
 
白洲正子著「かくれ里」の中に、『桜の寺』という章があり、常照皇寺の桜にまつわる話が記されている。この桜は是非とも観ておかねばならぬと、街道をゆく『4-1. 洛北諸道』と併せて巡ることにした。洛北は丁度桜が満開になった所で、人影もまばらな最適な日だった。
 
 
叡山電鉄・鞍馬駅前駐車場を起点・終点とし、左回りに、先ずは鞍馬寺の桜から見て回ることにした。司馬さんが辿ったルートと全く同じ。
以下、司馬さんが訪ねた『洛北諸道』のポイントと桜の状況を記録。尚、今回はこのコースをロードバイクで辿ったわけではなく、桜の取材のために車で訪れた。 
 

 

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司馬さんの旅の時期 1972年9月
 
紀行テーマ・地点・歴史
 

この僧兵の村はいまでもそうだが、古来、七つの組で組織されている。 大総仲間、宿直仲間、僧達仲間、名衆仲間、脇仲間、大工衆仲間、大使仲間の 七組で、とくに大総(大僧)仲間の家の者はいまでも鞍馬の竹伐会とよばれる 祭礼のときには僧兵の姿をし、太刀を帯びて出て来る。 ・・・ 司馬遼太郎

 
『鞍馬街道』から『周山街道』を巡る。
 ◆鞍馬寺:牛若丸(源義経)が修行をした地。
 ◆花背:花の美しい北山の懐にあるので「花の背」と呼ばれた。
 ◆峰定寺:鳥羽法皇建立の本山派修験の寺。
 ◆常照皇寺:光厳上皇が開創した、臨済宗天龍寺派の寺。
 ◆山国神社:光仁天皇によって創立された。
 ◆御経坂峠:みきょうざかとうげ 標高216mの国道162号の峠。
 
 

鞍馬寺の大きな石段の下に鞍馬街道が走っている。その街道に沿って、京格子の古めかしい民家がびっしりならび、・・・、いかにも古街道のおもかげがのこっているが、・・・スタスタ坊主を配すれば・・・。
山伏も、鞍馬街道をゆくにふさわしい。とくに京都方面でなく、北方の花背峠のさびしい杉木立をわけ入ってゆく姿として山伏はこの街道にもっともふさわしいかもしれない。・・・ 司馬遼太郎

 
 
26-005 鞍馬~洛北諸道一周 約76km
 
洛北諸道 コースのポイントと標高差。
コースのポイントと標高差
 
鞍馬寺から花背峠までの坂がきつく、且つ距離がある。花背峠までたどり着ければ、後は距離があるが下り貴重なので問題無し。途中、「坂バカ」さんたちに多数遭遇したが皆さん共にくたばっていた。
 
 
起点・終点の叡山電鉄・鞍馬駅前駐車場
 
叡山電鉄・鞍馬駅前にある、『鞍馬天狗』顔像。ここは駐車場になっており、1日/ 500円、近くの岸本商店の方に支払う。
 
 
鞍馬寺
 
鞍馬山の桜
ウズザクラと呼ばれ、様々な種類の桜が松や杉などの常緑樹の木々の中に混じって点々と咲いている様子を指す。平安時代の馬の鞍飾りである雲珠(うず)に似ているところから、この名がつけられたといわれている。
  
鞍馬寺への参道。
鞍馬寺への参道 鞍馬寺
 
◆鞍馬寺。

牛若丸(源義経)が修行をした地、能の『鞍馬天狗』でも知られる「鞍馬山」は、650年前に護法魔王尊(天狗の総帥)が、ナント!金星から降ってきた場所と言われている。その鞍馬山が境内となるのが「鞍馬寺」。

 
鞍馬寺「山門」(仁王門)。
鞍馬寺
 
観音様横の石段と、日本一短いケーブルカー。
鞍馬寺 鞍馬寺
 
「鞍馬山鋼索鉄道(くらまやまこうさくてつどう)」は、全長207メートル、山門駅から約2分で多宝塔駅に到着。
鞍馬寺 鞍馬寺
 
「新参道」の山歩きと、階段上り。
鞍馬寺 鞍馬寺
 
鞍馬寺境内に到着すると、下から見上げるいきなりの桜。
鞍馬寺
 
鞍馬寺境内の桜。
鞍馬寺
 
本殿金堂は鞍馬寺の中心道場で、本尊は三尊尊天。両サイドには、狛犬ではなく「阿吽の虎(あうんのとら)」が配置されている。本殿金堂の前に広がる石床が最強のパワースポット、「金剛床(こんごうしょう)」。
鞍馬寺
 
護法魔王尊を祀る光明心殿と奥の院への道。
鞍馬寺 鞍馬寺
 
護法魔王尊(ごほうまおうそん)=「鞍馬天狗」
650万年前に金星から地球に降り立ったサナト・クマーラ(ヒンドゥー教の神話に登場する賢人)と同一視されており、『鞍馬』は『サナト・クマーラ』が転化したものだと言われている。いずれにせよ、鞍馬寺には一般の仏教寺院とは少し異なった雰囲気が漂っていた。
 
境内の桜を堪能して、鞍馬寺を下りる。
鞍馬寺 鞍馬寺
 
 
花背
 
鞍馬街道を花背峠に向かう。
鞍馬街道を花背峠に向かう
 
◆花背:花の美しい北山の懐にあるので「花の背」と呼ばれた。

京都市北部、左京区の一地区。旧花背村。現在一般には住居表示その他「花脊」の表記が用いられる。かつての若狭(わかさ)街道は鞍馬から当地を経て小浜(おばま)に向かった。四方を山林に囲まれた山間の僻地(へきち)であるが、大堰(おおい)川の支流の寺谷(てらだに)川に沿って集落が点在し、国道477号が通り、出町柳よりバスが通じる。寺谷川に臨む大悲山(だいひざん)(747メートル)には峰定(ぶじょう)寺がある。

 
 鞍馬街道を花背峠に向かう。「さびしい杉木立をわけ入ってゆく」感じではなく、よく手入れされた山林には、陽が差し込んで入た。
鞍馬街道を花背峠に向かう 鞍馬街道を花背峠に向かう
 
鞍馬街道を花背峠に向かう、激坂。
鞍馬街道を花背峠に向かう 鞍馬街道を花背峠に向かう
 
花背峠、頂上。花脊別所町(北側)と鞍馬本町(南側)の境界。トラックが止まっていたが、その後ろに、気温「23℃」の電光掲示板が見える。ここが、花背峠のゴール。
花背峠
 
花背峠
スタート地点: 鞍馬温泉 看板前
ゴール地点 : 峠ピーク(電光掲示板前)
標高差 : 504m 距離 : 5.8km
平均斜度: 8.6% 最高斜度: 約15%?
京都府の国道・舗装路の峠として府下で最も標高が高く、人気コースの一つ。「ヘアピン酷道」の百井の別れがあることでも有名。1km過ぎから10%近い直線的な登りが続き、終盤はつづら折れが続く。道幅はそこそこあるが、一部狭い。バスが通ることもあり注意が必要。
 
花背峠にある「ふるさと森都市(しんとし)マップ」案内板。
「ふるさと森都市(しんとし)マップ」
 
花背峠を一気に下る。左京区花背の標識。
花背峠 花背峠
 
 
峰定寺
 
R38から峰定寺に向う、右折地点。
R38から峰定寺に向う、右折地点
 
◆峰定寺。
本山派修験の寺院。山号は大悲山。本尊は千手観音。開基は観空西念である。12世紀に開創された修験道系の山岳寺院。近くには、樹齢約1000年といわれる杉の大木があり、花背の三本杉と呼ばれ、神木とされている。
 
峰定寺参道、美山壮の中を通る。
峰定寺 峰定寺
 
神木の杉の大木。
神木
 
峰定寺・仁王門。
峰定寺
 
峰定寺。
峰定寺 峰定寺
 
峰定寺前に懸かる橋と、清流。
峰定寺 峰定寺
 
美山荘。食事をしようと思ったが、貸切だった。
美山荘 美山荘
 
美山荘(みやまそう)(野草一味庵「美山荘」)
花背(はなせ)の里にある「摘草料理」で有名な料理旅館で、摘み取った季節の草花や旬の野菜に魚を取り入れた美しい料理は、立原正秋や白洲正子など多くの文化人から愛され、京都から「門外不出」といわれてきた。
 
 
春日神社と黒田の百年桜
 
春日神社。その脇に桜の大木がある。
春日神社 春日神社
 
黒田の百年桜。未だ蕾の状態だった。
黒田の百年桜 黒田の百年桜
 

黒田の百年桜
黒田卿の氏神である春日神社の脇にかつて桜の大木があったが、明治6年の台風により倒れ、これを惜しんだ村びとが、一本の八重桜を跡に植えた。通常の桜と思い何気なく植えたものの、これが一重と八重の混じり咲く珍しい種とわかり、昭和42年「百年桜」と命名されて大切にされている。

 
黒田郵便局前の桜は満開。
黒田郵便局前の桜
 
 
常照皇寺
 
R477から、常照皇寺に至る入り口。
常照皇寺 常照皇寺
 
常照皇寺に参拝する前に、山陵汀 (さんりょうてい)で昼食にする。名物の【 鰻 】はすでに売り切れ。
山陵汀 (さんりょうてい)
 
山陵汀 (さんりょうてい)の壁面に掲げられていた、桜の開花情報。これで見ると、今年が一番早い。それも3月に開花している。
山陵汀 (さんりょうてい)
 
山陵汀 (さんりょうてい)裏の大堰川(桂川)に懸かる桜。
山陵汀 (さんりょうてい)
 
常照皇寺参道の桜。
 
◆常照皇寺。

臨済宗天龍寺派の禅寺。北朝初代の光厳(こうごん)天皇が開き、南北朝の動乱という歴史の渦に巻き込まれ、ここに隠棲した。境内には、国の天然記念物である「九重桜」をはじめ、御所から株分けしたといわれる「左近の桜」、一重と八重が一枝に咲く「御車返しの桜(みくるまがえしのさくら)」など桜の名木がある。

 
常照皇寺、山門への道。
常照皇寺
 
山門手前から右にはいると、山国陵への参道となっている。
 
◆山国陵。
光厳天皇 山国陵(こうごんてんのう やまくにのみささぎ)、後花園天皇 後山国陵(ごはなぞのてんのう のちのやまくにのみささぎ)、後土御門天皇分骨所(ごつちみかどてんのうぶんこつしょ)となっている。
 
山門と境内。
常照皇寺 常照皇寺
 
常照皇寺方丈。
常照皇寺
 
常照皇寺、書院と方丈内部。
常照皇寺 常照皇寺
 
常照皇寺方丈内部と庭園。
常照皇寺 常照皇寺
 
九重桜(ここのえざくら)。右写真の左奥が左近の桜。
常照皇寺の九重桜(ここのえざくら) 常照皇寺の九重桜(ここのえざくら)
 
遂に観た、 常照皇寺の九重桜(ここのえざくら)。
常照皇寺の九重桜(ここのえざくら)
 
常照皇寺の九重桜(ここのえざくら)、見事の一言に尽きる。
常照皇寺の九重桜(ここのえざくら)
 
「御車返しの桜(みくるまがえしのさくら)」は、まだ蕾といった処だった。
 
常照皇寺を後にする。
常照皇寺 常照皇寺
 
 
山国神社
 
山国神社入り口。社殿まで真っ直ぐな参道が続く。
山国神社
 
◆山国神社。

平安遷都にあたり、御所造営の木材を山国の郷より徴せられ、この郷を御杣御料地(木材を切り出す所)と定め、宝亀年間(770年~780年)本殿が建てられた。明治維新の際の官軍「山国隊」が出陣の誓いをなした社で、境内の杉木立は、上桂川の清流を挟んで背景に広がる北山杉の林と相まって山国地域の象徴的な景観を形成している。

 
 山国神社参道と鳥居。
山国神社 山国神社
 
山国神社。
山国神社
 
山国神社。
山国神社 山国神社
 
山国神社前あたりの道路状況。平坦で、少し下り基調。
山国神社前の道
 
 
御経坂峠(みきょうざかとうげ)
 
◆御経坂峠:みきょうざかとうげ 標高216mの国道162号上に位置する峠。
御経坂峠
 
御経坂峠:みきょうざかとうげ
距離:1.7km、標高差:87m、平均勾配:5.1%、最大勾配:10%
 
 
嵐山・高雄パークウェイ
 
 高雄大駐車場から見えた、京都栂ノ尾(とがのお)西明寺の春の絶景!「山桜とミツバツツジ」の競演。
三つ葉つつじと桜の競演
 
嵐山・高雄パークウェイ。
京都洛西の景勝地、嵐山(清滝道)と高雄(国道162号)を結ぶ全長10.7kmを結ぶ自然公園ドライブウエイ。西山の山並みや、沿線の桜、ミツバツツジ、紅葉など四季折々の花が楽しめる。
 
道路脇を、三つ葉つつじと桜並木が埋め尽くす。
嵐山・高雄パークウェイ 
愛宕山展望台から、京都市中心部の眺め。京都タワーまで見える。 
 
絶景スポット、保津峡展望台。
嵐山・高雄パークウェイ
 
保津峡展望台からの眺め。保津川下りの舟や、トロッコ列車が眼下に見える。
嵐山・高雄パークウェイ
 
 
参考:
 

以上。
(2018.04.03)

 

 

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