ロードバイク メンテナンス
スプロケットとハブのオーバーホール
ZIPP 202 ハブの分解とグリスアップ
走行中、足を止めると後輪のラチェット音が余りにも大きく、一緒に走っていた妻が『その音がイヤラシイ』(追い上げられているようで)というので、ハブを分解しグリスを詰め込むことにした。
ハブの分解は非常に簡単で、2mmのアーレンキー一本で用が済む。グリスを詰め込んで見たが、まだそれなりに音はする。
2016.06.26 : 前回のオーバーホール
2017.11.05 : Zipp202 Overhaul
→ 1年半近く経過し、又、ラチェット音が非常に大きくなったので分解してみるも、グリスは残っていた。
1. リアホイールを外した状態。
2. クイックリリースを抜き取る。
3. クイックリリースが抜けた状態。
4. スプロケット戻し工具をスプロケットの一番大きいギアに巻き付け、ロックリング締め付け工具をセットし、スパナでスプロケットのロックリングを外す。
5. ロックリングが外れると、スプロケットが取り外せる。
6. スプロケットがはまっていたフリーボディが現れる。
7. フリーボディの反対側には『Non-Drive Clinch Nut』と呼ばれる留め具があり、『Set Screw』と呼ばれるネジを、2mmアーレンキーで緩める。
8. ネジが緩むと、手でこのナットを回せる。
9. このナットを取り外す。
10. 『Non-Drive Clinch Nut』が外れると、フリーボディ側から『17mm Axle』と呼ばれる車軸が抜ける。
11. フリーボディが外れた側のハブ。グリスが残っている。
12. 抜けたフリーボディの、ラチェット部分にもグリスが残っている。
13. ハブのグリスをふき取って、シールドベアリングのシールを外してみた。
14. シールドベアリングのシールが外れた状態。
15. ハブにグリスを塗りなおした。
16. 車軸とフリーボディを洗浄した。
17. 洗浄完了。
18. 洗浄完了後のフリーボディ。
19. フリーボディのラチェット部分にグリスを詰めなおす。
20. 『Non-Drive Clinch Nut』を元に戻す。
21. ナットを締めた後少し緩めて、『Set Screw』と呼ばれるネジを、2mmアーレンキーで締める。
22. グリスアップ完了。
23. 次に、スプロケットを戻すが、フリーボディに薄くグリスを塗る。
24. スプロケットを戻し、ロックリング締め付け工具をセットする。
25. スパナで締め付ける。
26. オーバーフォール完了。
※1:カセットスプロケットの装着方法。
(注) シマノの10速カセットスプロケットを装着するとき、ZIPPのハブには、ロースペーサー(14番)は入れない。
※2:シールドベアリングのグリスアップについて。
ハブは前後・左右共にシールドベアリングになっており、グリスアップは不要である。
※ シールドベアリングでもシールを剥がしグリスアップ必要か?
シールドベアリングを外すために、『シールめくりんちょ』なるものが売られていたので購入してみた。
※3:使用したケミカル:FINISH LINE フィニッシュライン プレミアム テフロン グリス。
以上。
(2016.06.26)
分解してグリスを塗っているなんて想像出来ないな~
手が黒くなるのに!
走るより、メカに凝る性分 ・・・ その分、金がかかる。