金剛トンネルを越えて奈良に 吉野のフルーツロードを走る

奈良県のサイクリングコース
29-025 R310金剛トンネル~R168~フルーツロード~下市口駅
約64km
 
奈良県の南西部の地図を見ていると「フルーツロード」という、おいしそうな道の名前が目に留まった。調べると、梅と柿畑の中を走る道で、全長は14kmほど、信号は1箇所だけという。
 
フルーツロード
フルーツロード。
 
時期的には柿の季節だが、もう遅いかもと思いつつ出かける。
 
 

 

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コース地図
 
新大和橋を起点に、石川サイクリングロードに入り、河内長野から【29-025 R310金剛トンネル~R168~フルーツロード~下市口駅 約64km】のコース地図。
 
 
コースのポイントと標高差
 

コースのポイントと標高差

 
 
 
 
 
1. 新大和橋から石川サイクリングロードで河内長野へ
 
スタート地点の新大和橋。
新大和橋
 
 
 
2. 河内長野からR310に入り金剛トンネルを抜けて五條へ
 
金剛トンネルを抜ける。
金剛トンネルを抜ける
 
奈良県に下る地点の、フェンスの隙間からの眺め。
奈良県に下る地点の、フェンスの隙間からの眺め
 
五條市街の風景。
五條市街の風景
 
 
 
3. 五條からR168で西吉野町神野(にしよしのちょうこうの)へ
 
中野町北の交差点。左:R261、直進して京奈和自動車道の下を潜りR168へ向かう。
中野町北の交差点。左:R261、直進して京奈和自動車道の下を潜りR168へ向かう
 
本陣の交差点。R24との交差点。ここからR168になる。
本陣の交差点。R24との交差点。ここからR168になる。
 
大川橋北詰。吉野川を渡る。
大川橋北詰。吉野川を渡る。
 
吉野川。
吉野川
 
西吉野町に入ると、山の斜面が柿で埋め尽くされている【圧巻】の眺めに。
西吉野町に入ると、山の斜面が柿で埋め尽くされている【圧巻】の眺めに
 
この辺りは、丹生川に沿って谷底に集落がある。
この辺りは、丹生川に沿って谷底に集落がある
 
賀名生大橋(かなうおおはし)が見えた。
賀名生大橋(かなうおおはし)が見える
 
 
 
4. 丹生川を渡りフルーツロードを満喫して下市口駅へ
 
左折:下市方面、フルーツロードへの標識がある。ここが入り口。
左折:下市方面、フルーツロードへの標識がある。
 
フルーツロード(五條吉野広域農道)は、丹生川を跨ぐ賀名生大橋(かなうおおはし)からスタートする。

賀名生大橋(かなうおおはし)を渡ると、すぐに「南朝トンネル」へと続く。
賀名生大橋(かなうおおはし)を渡ると、すぐに「南朝トンネル」へと続く
 
賀名生大橋からの眺め:下流=五條方面。下の谷の道路は、JRバス専用道路。
賀名生大橋からの眺め:下流=五條方面
 
 

 五新鉄道
明治末期、五條市から十津川をつたい新宮市までを結ぶ「五新鉄道」の建設熱が高まりました。 昭和14年(1939)から着工され、吉野川横断の橋脚、生子トンネルの貫通まで至りましたが、 太平洋戦争が始まり資材不足等の理由で、工事は中断されました。 戦後、工事が再開され、昭和34年(1959)に五條-城戸間の路盤工事が完成し、 軌道敷設等の工事を残すのみとなりましたが、経済社会情勢等の変化によって、 五新鉄道の夢は叶うことなく中断されました。

現在、跡地の一部は路線バス専用道や、宇宙のなぞを解明する研究所「大阪大学コスモ観測所」として利用されています。 また、平成9年(1997)にカンヌ映画祭カメラドール賞(新人監督賞)を受賞した河瀬直美監督の映画「萌の朱雀」は、 五新鉄道と西吉野村の雄大な自然等を物語りの素材にしています。 2008年3月から上映された映画『花影』のロケ地にもなりました。

 
 
賀名生大橋からの眺め:上流=十津川方面。
賀名生大橋からの眺め:上流=十津川方面
 
 

 バス運行の終了
五条 - 城戸間は国鉄・JRバス専用道路として国鉄・西日本JRバスが路線バスを運行していたが、 鉄道でなくバスであったために、五条駅での乗り換えの煩わしさがあったこと、 並行する国道168号の改良が進み、バス専用道路の優位性がなくなったことから、 開業時は続行運転をしていた程の乗客も殆どなくなり、2002年(平成14年)10月1日にJRバスは撤退。

その後は、地元自治体の委託を受ける形で奈良交通の路線バスが運行された。 しかし便数は減少の一途を辿り、2008年(平成20年)3月時点では、 土休日は早朝の1往復だけとなっていた。 さらに衣笠トンネルの状態の悪化など、バス専用道路施設の老朽化も進んだことから、 2014年(平成26年)9月30日をもって運行を終了し、翌10月1日に廃止された。

 
 
フルーツロードからの眺め:五條方面。
フルーツロードからの眺め:五條方面
 
柿山に囲まれた、フルーツロードを行く。
柿山に囲まれた、フルーツロードを行く
 
フルーツロードは、全線片側一車線で道幅も広く、対向車に気を使うことなく走れる。
フルーツロード
 
フルーツロードから、五條方面を望む。
フルーツロードから、五條方面を望む
 
フルーツロード。結構高いところを走っており、谷を跨ぐ橋がある。
フルーツロード
 
橋の上から、五條方面の風景。
五條方面の風景
 
橋の上から、北東方面。
橋の上から、北東方面
 
橋の上から、東方面。
橋の上から、東方面
 
橋の上からのパノラマ。
橋の上からのパノラマ
 
西吉野町百谷にあった、フルーツロード(五條吉野広域農道)の案内板。
西吉野町百谷にあった、フルーツロード(五條吉野広域農道)の案内板
 
西北西に見える吉野川。
西北西に吉野川が見える
 
下市方面。
下市方面
 
近鉄吉野線の下市口駅に到着。「秋の日はつるべ落とし」駅にはもう電灯がともっていた。
近鉄吉野線の下市口駅に到着
 
 
 
5. 下市口駅から輪行で帰宅
 
近鉄吉野線の下市口駅前で輪行袋に入れて乗車。橿原神宮前で近鉄橿原線に乗り換えて大和八木駅まで行き、その後、近鉄大阪線に乗り換えて帰着。
 
 
参考:
 

 

以上。
(2009.11.09)

 

 

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