フリーボディの溝と スプロケットの互換性

 

ロードバイク メンテナンス
フリーボディの溝 と スプロケットの溝
10速専用フリーボディについて
 
今まで、 Dura Ace のスプロケット「CS-7900」を装着していたハブに、「CS-HG800」を装着しようとしたところ、スプロケットが入らない
 
左:10Sのフリーボディー、右:11Sに加工したフリーボディー
左:装着できないフリーハブ、右:装着可能なフリーハブ。
 
以下、注意が必要な「10速専用フリーボディ」について記す。
 

 

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スプライン
フリーボディーの外側にある溝を、スプラインと呼ぶ。
カセットスプロケットを、この溝に沿って取り付ける。
スプライン
 
セレーション
鋸歯状の溝。
セレーション
 
 
CS-HG800 11S 11-34T
10速ホイール(11s非対応)に付けられる、唯一の11速スプロケ。
但し、10速専用フリーボディには、装着不可。 
 
 
装着できないフリーハブ = 10速専用フリーボディ
 
「CS-7900」を装着していたハブ。
「CS-7900」を装着していたハブ
 
このハブには、「105」も「ULTEGRA」も「Dura-Ace」も 【 10s スプロケット 】が装着できていた。
105」も「ULTEGRA」も「Dura-Ace」のスプロケットも装着できていた
 
ところが「CS-HG800」は、装着できない。ちなみに、【 9s スプロケット 】も装着できない。
「CS-HG800」が、装着できない
 
 
装着可能なフリーハブ
 
NOVATEC ノバテック ロードハブ F172SB。
NOVATEC ノバテック ロードハブ F172SB
 
装着可能なフリーボディーは、溝を形成する山の高さが一定になっている。
 
 
フリーボディの溝の違い
 
左:装着できないフリーハブ、右:装着可能なフリーハブ。
左:10Sのフリーボディー、右:11Sに加工したフリーボディー
 
装着できないフリーハブ = 10速専用フリーボディ。
装着できないフリーハブ
 
10速専用フリーボディは、山が途中から高くなっている。
装着できないフリーハブは、山が途中から高くなっている
 
山がジャマをして、スプロケットが入らない。スプラインが高い。
「CS-HG800」が、装着できない
 
最近、10速専用のフリーボディーはなくなっている。
 
 
スプロケットの溝の違い
 
「CS-M770:9s」の15Tと、「CS-7900」の15Tとの比較。
「CS-M770」の15Tと、「CS-7900」の15Tとの比較
 
重ねてみると、溝の切込み度合いが異なっている。
重ねてみると、溝の切込み度合いが異なっている
 
10速のスプロケットは、溝も深くなっている。
 
10速専用のフリーボディーは、
アルミで軽量のフリーボディにし、且つ、スプロケからの力に十分耐えられるように【嵌め合い】を深くするために、セレーションを高くした。
 
 
10速のスプロケットを【10速専用のフリーボディー】に装着するときにスペーサーは不要であるが、【8/9速用のフリーボディー】に10速のスプロケットを装着するときはスぺーサーが必要になる。
 
10速のスプロケットを【11速のフリーボディー】に装着するときは、
①.10Sのカセットスプロケット取り付け用のスペーサー。
②.10Sカセットスプロケットに付属しているスペーサー。

の、両方が必要。

 
10速のスプロケットを【11速のフリーボディー】に装着する
 

以上。
(2018.12.29)

 

 

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