楽音寺道ルートの詳細

2022年2月2日

高安山越十二道の詳細
楽音寺道ルートの詳細
楽音寺 = 標高:378m 距離:約 2.0km
 
昨年(2021.12.12)、「猛太さん」より次のようなメールを頂きました。

 題名: 楽音寺道と楽音寺道の整備
 お久し振りです。
12月11日に楽音寺道⇒令和楽音寺道⇛管理道までの整備が終わりました。
楽音寺道の水仙の咲く所の巨大倒木以外は通行に支障はありません。
(巨大倒木は跨ぐか右から回り込んで下さい)
巨大倒木は26日に部分切断処理の予定です。
引き続き横小路道の整備にかかります。

No.1:楽音寺道ルート。
右に登ると「八帖岩」と記されている。
このルートで、唯一の休憩場所になる「八帖岩」。
 
 
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1. 楽音寺道について

高安山は、大阪府と奈良県との境に位置する標高 488m の山で、「高安山越十二道」がある。
 八尾市内から生駒山系を越えて奈良県側に通じるルートとして、「高安山越十二道」(1-楽音寺道2-十三峠越・3-おと越・4-おと越南谷道・5-立石峠越・6-しろ道・7-神光寺道・8-おお道越・9-鉢伏道・10-信貴越・11-恩智越・12-神宮寺道)があり、「生駒縦走歩道」がこれらを南北につないでいる。
 生駒縦走歩道に繋がった十二道の中から、登り口や下山道を自由に選択して組み合わせると、バリエーションに富んだ「高安山」トレッキングコースが選定できる。
 
高安山越十二道」の地図と【1-楽音寺道】の位置。(4-おと越南谷道 は記載せず。)
「高安山越十二道」の地図
 
楽音寺道】は、高安山越十二道の内一番北に位置するルートで、登ってみたいという思いが強かったが、通行に不安があったので諦めていた。今回、「猛太さん」が整備を終えられ通行が可能になったという事で、挑戦の機会を窺っていたところ、「2022年1月8日」は朝からあまりにも天気が良かったので、今年の初登りに「楽音寺道」を選択した。
 
十二道の内、コースの整備状況や歩き易さ。(季節によって状況は異なる。)
1番:恩智越えルート
 恩智越えは、よく整備されており、休憩用のベンチも多く初心者向き。
2番:十三峠越えルート
 水呑地蔵尊を経て十三峠に至る道で、整備されているので歩きやすい。
3番:おお道越えルート
 道は狭いが状態は良く、岩が多いが歩きやすい。ほぼ直登なので、距離は短いが傾斜が一番きつい。
3′番:楽音寺道ルート
 2021年の末に「猛太さん」が整備を終えられ、通行可能以上の歩ける状況になっている。
4番:立石峠越えルート
 立入禁止の柵があったが、登れる。但し、1か所土砂崩れの箇所があり、注意深く進む必要あり。
5番:信貴越え(黒谷道)ルート
 特に危険箇所は無いが、笹がかぶさってブッシュ状態になっており藪漕ぎ(やぶこぎ)が必要。
6番:神宮寺道ルート
 マウンテンバイクのダウンヒル専用道路状態だが、バイクで路面が剥き出しになっていて歩きやすい。
 
 
【楽音寺道】ルートの詳細地図
 
【楽音寺道】の詳細地図。
【楽音寺道】ルートの詳細地図
 
【楽音寺道】のプロフィールマップ。
【楽音寺道】のプロフィールマップ
 
【楽音寺道】の主要ポイント。
【楽音寺道】の主要ポイント
 
 

2. 登山口までのアプローチ

旧170号線の貴島病院の前に駐車場が在ったので、「楽音寺南」の交差点をスタート地点とした。
R170号、貴島病院 本院前の「楽音寺南」交差点から南方面を望む。右前に万代が見える
 
貴島病院のすぐ南に「万代 楽音寺店」があり、その向かいの狭い道を東に向かって進むと、大阪経済法科大学の横を通って「楽音寺道」に入ることが出来る。
 
 

3. 楽音寺古道の詳細

楽音寺古道への入り口。
楽音寺古道への入り口
 
登り始めの様子。
登り始めの様子。
 
「猛太さん」が掲げられた標識がある。
「楽音寺道⇒令和楽音寺道⇒管理道まで通行可能。他の道は未整備です。」と記されている。
「猛太さん」が掲げられた標識がある。 「楽音寺道⇒令和楽音寺道⇒管理道まで通行可能。他の道は未整備です。」と記されている。
 
藪が刈り取られ、トンネル状に整備されている。
藪が刈り取られ、トンネル状に整備されている。
 
手入れがされており、歩きやすい道になっている。
手入れがされており、歩きやすい道になっている。
 
ここまで整備するには、大変な労力を要したと思われる竹林の様子。
ここまで整備するには、大変な労力を要したと思われる。
 
切り倒された竹の状況を見るに、相当な時間を要したと思われる。
切り倒された竹の状況を見るに、相当な時間を要したと思われる。
 
右側が細い川(沢)になっているが、水流は見えない。
右側が細い川(沢)になっているが、水流は見えない。
 
竹で作られた橋を渡る。揺れないよう頑丈に作られている。
竹で作られた橋を渡る。
 
倒木があるが、通行の妨げにはなっていない。
倒木があるが、通行の妨げにはなっていない。
 
「楽音寺古道」と記された標識。
「楽音寺古道」と記された標識。
 
「これより先、除草剤を散布してあります。白い粉状の物は触らないでください。猛太より」と記された標識。
いろいろと苦労されている様子が窺われる。
「これより先、除草剤を散布してあります。白い粉状の物は触らないでください。猛太より」と記された標識。
 
季節が過ぎ、落葉が重なって除草剤は見えない。
季節が過ぎ、落葉が重なって除草剤は見えない。
 
「沢」に沿って進む。
「沢」に沿って進む。
 
やがて、道が「沢」に合流する。
やがて、道が「沢」に合流する。
 
沢の横には土嚢が積んであり、竹でブロックして階段が作られている。
「沢」の中を避ける配慮がなされている。
沢の横には土嚢が積んであり、竹でブロックして階段が作られている。「沢」の中を避ける配慮がなされている。
 
少し登ってきたので、陽射しが出てきた。
少し登ってきたので、陽射しが出てきた。
 
下界は見えそうで、見えない。
下界は見えそうで、見えない。
 
「水仙が咲きます。」と記された標識がある。
「水仙が咲きます。」と記された標識。
 
水仙の株が点在している。
水仙の株が点在している。
 
これが「水仙の咲く所の巨大倒木」と思われるが、既に切断処理され通行に支障はない。
これが「水仙の咲く所の巨大倒木」と思われるが、通行に支障はない。
 
下界が少し見えてきた。
下界が少し見えてきた。
 
落葉が多いが、道は歩きやすい。
落葉が多いが、道は歩きやすい。
 
笹が左右に広く刈り取られており、問題のないハイキング道になっている。
笹が左右に広く刈り取られており、問題のないハイキング道になっている。
 
下界の眺望が広がってきた。
下界の眺望が広がってきた。
 
登ってきた道を振り返った様子。
登ってきた道を振り返った様子。
 
良く手入れされた道。ここまでよく整備されたものだ。
良く手入れされた道。ここまでよく整備されたものだ。
 
「これより先落石注意!次の標識まで」と記された標識。
「これより先落石注意!次の標識まで」と記された標識。
 
落石は無く、且つ、区間も短い。
落石は無く、且つ、区間も短い。
 
細い竹が林立している道に入るが、竹が切り取られている。
細い竹が林立している道に入るが、竹が切り取られている。
 
至る所の木や竹にテープが巻かれており、目印になっている。
至る所の木や竹にテープが巻かれており、目印になっている。
 
休憩の腰掛に便利な岩が現れる。
休憩の腰掛に便利な岩が現れる。
 
右に登ると「八帖岩」と記されている。
右に登ると「八帖岩」と記されている。
 
八帖岩を過ぎると、道が平坦になる。
八帖岩を過ぎると、道が平坦になる。
 
尾根道の様になっている所を行く。
尾根道の様になっている所を行く。
 
左の木に標識が有るのが見える。奥に鉄骨が見えるのは、八尾方面に荷物をおろすロープウェイだったようだ。
左の木に標識が有るのが見える。
 
この先に分岐があり、楽音寺道は直進のようだ。
この先に分岐があり、楽音寺道は直進のようだ。
 
分岐点に到着。ここが、モノレール小屋跡で、左に行くと「鍋谷山」に登れるようだ。
分岐点に到着。ここが、モノレール小屋跡で、左に行くと「鍋谷山」に登れるようだ。
 

 「鍋谷山
 横小路道(箕後川)の源流部にあるピークで、かつては花卉栽培の中継拠点として、モノレールやケーブルで花卉を搬送していた。 

 
標識の下部に、「河内越ゲート連絡道は未整備です。通行しないでください。」と記されている。
標識の下部に、「河内越ゲート連絡道は未整備です。通行しないでください。」と記されている。
 
楽音寺道方面に進む。
楽音寺道方面に進む。
 
少し下り気味に進む。
少し下り気味に進む。
 
切り倒された倒木がある。
切り倒された倒木。
 
少し下り気味の進むと、分岐点に出る。
右に行くと河内越ゲート連絡道。左に行くと楽音寺道で、ここが、令和楽音寺道の始点という事らしい。
少し下り気味の進むと、分岐点に出る。 右に行くと河内越ゲート連絡道。左に行くと楽音寺道で、ここが、令和楽音寺道の始点という事らしい。
 
 

4. 令和楽音寺道の詳細

左折して、令和楽音寺道に入る。
左折して、令和楽音寺道に入る
 
ここには下り用の標識がある。
ここには下り用の標識がある
 
少し雑然とした竹藪の中を下る。
少し雑然とした竹藪の中を下る
 
この辺りは、細い竹林になっている。
この辺りは、細い竹林になっている
 
楽音寺道と書かれた標識が付けられた竹が倒れている。
楽音寺道と書かれた標識が付けられた竹が倒れている
 
竹林はすぐに終わり、雑木林になる。
竹林はすぐに終わり、雑木林になる
 
右に進みたくなる地点に出る。
右に進みたくなる地点に出る
 
・・・が、ここは左側に進む。(木の幹に、青いテープのマークがある。)
・・・が、ここは左側に進む。(木の幹に、青いテープのマークがある。)
 
少し怪しい道を行く。
少し怪しい道を行く
 
左前の木に標識が見えて来る。
左前の木に標識が見えて来る
 
標識には、この先に分岐があり、直進すると「令和楽音寺道」で「おじぎ岩・管理道」と記されている。(左:横小路南谷連絡道、右:楽音寺南道)
標識には、この先に分岐があり、直進すると「令和楽音寺道」で「おじぎ岩・管理道」と記されている。 (左:横小路南谷連絡道、右:楽音寺南道)
 
分岐点にも標識がある。
分岐点にも標識がある
 
直進する。
直進する
 
「令和楽音寺道」の標識があり、道が間違っていないことが確認できる。
「令和楽音寺道」の標識があり、道が間違っていないことが確認できる
 
川を渡る地点:とか【渡河】地点。
川を渡る地点:とか【渡河】地点
 
【渡河地点】の標識。
【渡河地点】の標識
 
「これより先 急坂区間注意!」の標識。
「これより先 急坂区間注意!」の標識
 
ゲキサカ区間に入るもロープが渡してある。
ゲキサカ区間に入るもロープが渡してある
 
ゲキサカの横にも「令和楽音寺道」の標識が。
ゲキサカの横にも「令和楽音寺道」の標識が
 
ゲキサカで、且つ、足元には落ち葉が重なっており、ロープを伝っても登りにくい。
ゲキサカで、且つ、足元には落ち葉が重なっており、ロープを伝っても登りにくい
 
ここにも「令和楽音寺道」の標識が。
ここにも「令和楽音寺道」の標識が
 
「左:下駄返しの巨岩 右斜め:おじぎ岩⇒管理道」の標識が。
「左:下駄返しの巨岩 右斜め:おじぎ岩⇒管理道」の標識が
 
右斜めのゲキサカを登る。
右斜めのゲキサカを登る
 
ゲキサカが続くも、右には「令和楽音寺道」の標識が。
ゲキサカが続くも、右には「令和楽音寺道」の標識が
 
やがて前方右に岩が出現する。
やがて前方右に岩が出現する
 
「おじぎ岩 2019.12 命名 猛太」の標識が。もう何年も・・・整備が続けられてきたようだ。
「おじぎ岩 2019.12 命名 猛太」の標識が
 
おじぎ岩。
「おじぎ岩 2019.12 命名 猛太」
 
真っ青な空が開けてくる。
真っ青な空が開けてくる
 
少し傾斜が緩む。
少し傾斜が緩む
 
下界の眺望。
下界の眺望
 
「これより先 管理道まで カモフラージュの為 少しヤブこぎしてください。(軽く切ってあります) 管理道手前段差有り注意!」の標識が。
「これより先 管理道まで カモフラージュの為 少しヤブこぎしてください。 (軽く切ってあります) 管理道手前段差有り注意!」の標識が。
 
振り返って下を見ると、「令和楽音寺道」の標識が掲げてある。
振り返って下を見ると、「令和楽音寺道」の標識が掲げてある
 
管理道のガードレールに出る。
管理道のガードレールに出る
 
管理道から楽音寺道を振り返った様子。道があるようには見えない。
管理道から楽音寺道を振り返った様子。道があるようには見えない。
 
 

5. 管理道からの下山

管理道を南に進むと、「八尾十三峠線」の【みずのみ園地ゲート】に出る。
「府民の森 みずのみ園地」のゲートに出る
 
「八尾十三峠線」 を歩いて十三峠展望台に行き、そこから「十三峠越」を下って下山した。
「八尾十三峠線」の様子
 
 
「楽音寺道の状況」:「猛太さん」への御礼。
 想像していた状態を「遥かに超えた整備状況」に、感動すら覚えました。さぞかし大変な労力を払われた事と思い、敬意を表します。
 また、適切なポイントに標識が設置されている為、道に迷うこともなく、更には、令和楽音寺道の激坂には何本ものロープが渡してあり、多いに助かりながら無事管理道に出ることが出来ました。
 
 
参考:楽音寺道~十三峠越 ハイキング。
 

以上。
(2022.01.08)

 
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