2022年2月7日
高安山越十二道の詳細
立石峠越えルートの詳細(高安山)
立石峠越え = 標高:433m 距離:約 2km
立石街道(たていしかいどう)および おおと越は、大阪府八尾市 と 奈良県生駒郡平群町を山越えで結んでいる街道。 大阪と奈良を結ぶ奈良街道の一つとして整備され、信貴山に朝護孫子寺が開かれてからは、その参拝道としても機能した。
立石街道
立石街道は、峠の名称を含め、「立石越」とも言い、八尾市服部川でおおと越と分かれると少し南にずれ、近鉄信貴線をかすめながら東進、山道(現在は荒れたハイキング道)を進む。9合目付近で左右に分かれる場所があり、間の見上げた場所に地蔵を模った高さ1メートルほどの道標がある。右(南側)へ少し進むと立石越で奈良県に入る。峠付近で信貴山へ至る道と分かれる。平群町久安寺地区では、すぐ近く南側に信貴山を見渡せる。信貴畑地区、椹原地区を通り、麓の西宮地区で清滝街道に合流する。
奈良県側では道標に「椹原道」と記されているものも存在する。信貴畑地区では道が多く入り組んでいてわかりにくいが、ハイキング道としての案内標示が充実しているため、地図を所持していなくても道に迷いにくい。反面、大阪府側は山越えに関する案内板は少ない。
No.5:立石峠越ルート。
「立石峠越え」2020.11.22。土砂崩れで道が無くなっている箇所あり、捕まる所もないが、注意深く歩けば何とかなる。
1. 高安山越十二道と立石峠越え
高安山は、大阪府と奈良県との境に位置する標高 488m の山。
八尾市内から生駒山系を越えて奈良県側に通じるルートとして、「高安山越十二道」(1-楽音寺道・2-十三峠越・3-おと越・4-おと越南谷道・5-立石峠越・6-しろ道・7-神光寺道・8-おお道越・9-鉢伏道・10-信貴越・11-恩智越・12-神宮寺道)があり、「生駒縦走歩道」がこれらを南北につないでいる。
生駒縦走歩道に繋がった十二道の中から、登り口や下山道を自由に選択して組み合わせると、バリエーションに富んだ「高安山」トレッキングコースが選定できる。
高安山越十二道の地図と【5-立石峠越】の位置。(4-おと越南谷道 は記載せず。)
十二道の内、コースの整備状況や歩き易さ「Top-5」。(季節によって状況は異なる。)
1番:恩智越えルート
恩智越えは、よく整備されており、休憩用のベンチも多く初心者向き。
2番:十三峠越えルート
水呑地蔵尊を経て十三峠に至る道で、整備されているので歩きやすい。
3番:おお道越えルート
道は狭いが状態は良く、岩が多いが歩きやすい。ほぼ直登なので、距離は短いが傾斜が一番きつい。
4番:立石峠越えルート
立入禁止の柵があったが、登れる。但し、1か所土砂崩れの箇所があり、注意深く進む必要あり。
5番:信貴越え(黒谷道)ルート
特に危険箇所は無いが、笹がかぶさってブッシュ状態になっており藪漕ぎ(やぶこぎ)が必要。
6番:神宮寺道ルート
マウンテンバイクのダウンヒル専用道路状態だが、バイクで路面が剥き出しになっていて歩きやすい。
2. 立石峠越えルートの地図
立石峠越えルート。
ルートの概要。
①.八尾農免道路に面した登り口に、
「立石越ハイキング道」の道標がある。
②.地蔵堂の横から、トレイルが始まる。
③.信貴生駒スカイラインの手前に出る。
④.「近畿自然歩道:高安山から生駒山までの稜線コース」に合流。
通報ポイント看板の設置個所。(八尾市消防本部資料の転載)
3. 登り口~地蔵堂までの様子
八尾農免道路から立石峠越えに入る、「立石越ハイキング道」の登り口。
「立石越ハイキング道」の道標:「← 高安山頂」「→ 服部川駅」。ここを左折。
登り始めの様子。
左側に「立石越ハイキング道」の道標が建っており、紛らわしいが、直進する。
左の電柱に、不動院(平和山不動院)と書かれている。不動院がある場所からが、トレイル開始地点になっている。
こちらの電柱には、右方面「立石」と書かれている。
分岐点に電柱が立っており、その奥に「立石越ハイキング道」の道標がある。
「立石越ハイキング道」の道標と、通報ポイント看板「たていし1」。
この辺りは、車でお墓に参る人の通行があり、広く、且つ、舗装されている。
つづら折りに登って行く。
やがて、地蔵堂(平和山不動院 結縁地蔵堂)が見えると、右手に山道に入る階段が現れる。
4. 地蔵堂~立石峠越えルートの様子
「立石越ハイキング道」の道標があり、ここから本格的な山道に突入する。
ほんの少し、問題ない道が続く。
そして、「きけん立ち入り禁止」のテープが柵に掛けてある。・・・が、横が空いているので、自己責任で前進。
問題のない、普通の山道。
通報ポイント看板「たていし4」がある。
笹が多くなり倒木があるが、ここは跨いで越えることが出来る。
問題の箇所。土砂崩れで道が無くなっている。捕まる所もないが、注意深く歩けば何とかなる。
通報ポイント看板「たていし5」。ここにも倒木がある。
藪漕ぎとまではいかないが、笹がヒドクなる。
通報ポイント看板「たていし6」。
通報ポイント看板「たていし6」を過ぎると、笹が無くなる。
路肩が補強された道になる。
水が流れ落ちる路になり、石が多い。
右に「立石越ハイキング道」の道標があり、左には「休憩所(四阿(あずまや)・ベンチ)」の道標がある。
四阿(あずまや)に寄ってみる。
何も見えない。
元に戻ると、「立石越ハイキング道」の道標が2本立っているが、ここは、右に進路を取る。
左の道標の側面には「← みずのみさん」と記されている。
右側の「立石越ハイキング道」道標。この道標には「立石越」と記されている。
左に、通報ポイント看板「たていし8」。
上に、「峠の地蔵尊」が見える。
大きな岩が転がっている急斜面になる。
通報ポイント看板「たていし12」。ここにも倒木がある。
少し緩やかな傾斜になる。
倒木が多く、歩きにくい。
前方が開けてきた。
「信貴生駒スカイライン」の手前に出る。
「信貴生駒スカイライン」の横を、南方に進む。
「近畿自然歩道:高安山から生駒山までの稜線コース」への、合流方法の案内板がある。
案内板に従って進む。
案内板にあったゲートに出る。ここで「近畿自然歩道:高安山から生駒山までの稜線コース」に合流。
参考:信貴越え(黒谷道)ルートの詳細。
参考:恩智越え【恩智新道】ルートの詳細。
以上。
(2020.11.22)
ディスカッション
コメント一覧
始めまして。
高安山十二道の関係でこのサイトに出会いました。
立石越えは十二月下旬に通行された私の山道歩きの仲間の方の報告により
でかい倒木以外の積み上っていた倒木・藪は処理され崩落箇所には
補助ロープが取り付けられ入口に真新しい手作りの看板も設置されました。
整備と崩落箇所等の復旧の遅れにしびれを切らして有志の方が整備
されたようです。
で私は
高安山越十二道の北端「楽音寺道」及び東大阪市南端の「横小路道」とその二つの
道に接続するルートの整備をボランティアで行なっております。