長谷寺 紫陽花鑑賞 ハイキング

2025年4月24日

花見ハイキング
長谷寺 紫陽花鑑賞
長谷寺駅から総本山長谷寺迄 約1.3km
 

 大和三大観音「あぢさゐ回廊」
日本最古の観音霊場、西国三十三所観音巡礼 奈良県札所である
・長谷寺
・岡寺
・壷阪寺
の三ヶ寺にて紫陽花巡り大和三大観音「あぢさゐ回廊」が開催されます。

 
「嵐の坂」の紫陽花
「嵐の坂」の階段埋め尽くすアジサイ。
 
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1. 長谷寺 紫陽花鑑賞 マップ

近鉄大阪線「長谷寺駅」から総本山長谷寺までの道。
近鉄大阪線「長谷寺駅」から総本山長谷寺までの道
 

 長谷寺

 奈良県桜井市初瀬にある真言宗豊山派の総本山の寺院。 西国三十三所第8番札所。

朱鳥元(686)年、僧道明上人が天武天皇のために銅板法華説相図(国宝)を西の岡に安置したことが始まりという。平安時代には貴族、江戸時代には徳川家の崇敬を集め帰依を受けて栄えた。

舞台造の本堂(国宝)は徳川家光による再建。寺宝類としては、本尊十一面観音像をはじめ、約千点にも及ぶ文化財を所蔵する。

仁王門を抜け、本堂へと続く登廊(重要文化財)は399段に渡る石段になっており、天井には楕円形の灯籠が吊られている。登廊は4月下旬から5月上旬に見頃をむかえるボタンに彩られる。

 
 

 奈良の長谷寺と鎌倉の長谷寺
『長谷寺』といえば、鎌倉の『長谷寺』も紫陽花寺として有名

 鎌倉の長谷寺にある説明板  
 本尊の十一面観音像は日本最大級の木造の仏像です。寺伝によると、開山の徳道上人が大和国(奈良県)初瀬の山中で見つけた楠の巨大な霊木から、二体の観音像が造られました。
 一体は大和長谷寺の観音像となり、残る一体が衆生済度の願いが込められ海に流されたといいます。その後、三浦半島の長井浦(現在の発声・はつせ)あたりに流れ着いた観音像を遷(うつ)し、建立されたのが長谷寺です。
 境内の見晴台からは鎌倉の海が一望でき、また、二千株を超えるアジサイをはじめ、四季折々の花木を楽しめます。

 

2. 長谷寺駅から長谷寺迄の様子

駅を出ると「総本山長谷寺」の大きな石柱とその脇に案内板が立っている。
駅を出ると「総本山長谷寺」の大きな石柱とその脇に案内板が立っている
 
正面に門があり、この門をくぐる。
正面に門があり、この門をくぐる
 
下りの階段が続いており、長谷寺への案内板が掲げてある。
下りの階段が続いており、長谷寺への案内板が掲げてある
 
「参急橋」を渡る。下を流れているのは「大和川」。
「参急橋」を渡る。下を流れているのは「大和川」。
 
橋を渡ると県道38号、この辺りは「桜井市初瀬」。
橋を渡ると県道38号、この辺りは「桜井市初瀬」
 
右手奥に「長谷山口坐神社」が見える。
右手奥に「長谷山口坐神社」が見える
 
この道は奈良から三重の伊勢へと続く「旧初瀬街道」。
この道は奈良から三重の伊勢へと続く「旧初瀬街道」
初瀬街道(はせかいどう)は、奈良県桜井市の初瀬と三重県松阪市の六軒を結ぶ街道。
 
茶房長谷路。
茶房長谷路
 
白髭神社。
白髭神社
 
法起院。
法起院
 
興喜天満神社。
興喜天満神社
 
門前町にはいろんなお店が並び、ここを通り過ぎると長谷寺の入口が見えてくる。
門前町にはいろんなお店が並び、ここを通り過ぎると長谷寺の入口が見えてくる
 
階段を上がると、右手に総受付という休憩所がある。
階段を上がると、右手に総受付という休憩所がある
 
 

3. 長谷寺 その1 登廊(のぼりろう)を通って「嵐の坂」へ

先ず、不動明王を祀る塔頭寺院の普門院があり、その説明板がある。
先ず、不動明王を祀る塔頭寺院の普門院があり、その説明板がある
 

 重要文化財不動明王
 当堂安置の不動明王は 長承3年(1134年)、高野山金剛峰寺座主で後に根来山大伝法院を創立した興教大師覚鑁が 鳥羽上皇の御叡信を受け、信貴山毘沙門天の霊告を受けることで御衣木を感得、 一刀三礼して刻んだと伝わる尊像である。

 根来寺
 覚鑁(かくばん)によって建立された新義真言宗総本山。大治元年に建立された根来寺は、室町時代になると、院98、僧坊2700、寺領70万石、僧兵数万となり、紀伊・和泉・河内に一大勢力を誇った。種子島から鉄砲生産の技術を得て、新兵器鉄砲をいち早く取り入れた根来寺、強大な武装勢力であった。 https://arakan60.com/?p=9945

 
長谷寺の普門院境内に建つ句碑。
長谷寺の普門院境内に建つ句碑
 

 今日の月 長いすすきを 生けにけり
 (こんにちのつき ながいすすきを いけにけり)

阿波野青畝(あわの せいほ)の句碑
意味:この句は、中秋の名月でしょうか、今日出た美しい月が、活けられた長いすすきの穂を照らしている情景を詠んだものです。静かで落ち着いた秋の夜の風情が感じられます。 阿波野青畝は、昭和期の俳人で、山口誓子、高野素十、水原秋桜子とともに「四S」と呼ばれる代表的な俳人の一人です。自然を細やかに観察し、客観的に描写する句風で知られています。
 
参道を進むと、長谷寺の総門にあたる大きな「仁王門」が現れ、その手前に入山受付がある。
参道を進むと、長谷寺の総門にあたる大きな「仁王門」が現れ、その手前に入山受付がある
 
手水があり、鉢植えの紫陽花が飾ってある。
手水があり、鉢植えの紫陽花が飾ってある
 
登廊(のぼりろう)。
登廊(のぼりろう)
平安時代の長歴三年(1039)に春日大社の社司中臣信清が子の病気平癒の御礼に造ったもので、百八間、三九九段、上中下の三廊に分かれてる。下、中廊は明治二十二年(1889)再建で、風雅な長谷型の灯籠を吊るしている
平安時代の長歴三年(1039)に春日大社の社司中臣信清が子の病気平癒の御礼に造ったもので、百八間、三九九段、上中下の三廊に分かれてる。下、中廊は明治二十二年(1889)再建で、風雅な長谷型の灯籠を吊るしている。
 
歓喜院:昭和寮と併設され、教育や文化活動に利用される施設。
歓喜院:昭和寮と併設され、教育や文化活動に利用される施設
 
登廊の途中から、本坊・大講堂へ至る道。
登廊の途中から、本坊・大講堂へ至る道
 
宗宝蔵:長谷寺六坊の一つ、清浄院跡地に建つ。
宗宝蔵:長谷寺六坊の一つ、清浄院跡地に建つ。
長谷寺に伝わる国宝・重要文化財等の宝物が無料で公開されていた。
長谷寺に伝わる国宝・重要文化財等の宝物が無料で公開されていた。
 
 

4. 嵐の坂「あじさい回廊」

嵐の坂「あじさい回廊」:
下廊(しものろう、第一登廊)の先から右に折れずにまっすぐ本堂まで続く階段が「嵐の坂」。
「嵐の坂」の階段埋め尽くすアジサイ
この階段の両脇には地植えの紫陽花があり、
その紫陽花が咲く前に鉢植えの紫陽花が所狭しと並べられている。
 
「嵐の坂」の階段を埋め尽くすアジサイ。
下廊(しものろう、第一登廊)の先から右に折れずにまっすぐ本堂まで続く階段「嵐の坂」
この階段の両脇には地植えの紫陽花があり、その紫陽花が咲く前に鉢植えの紫陽花が所狭しと並べられている。
階段をゆっくりと上りながら、
ピンク、紫、青と色とりどりのアジサイが溢れんばかりに咲き誇っている小道に、
足を一歩進めるたびにその美しさに心奪われます。
 
「嵐の坂」の紫陽花。
「嵐の坂」の紫陽花
 
様々な表情を見せるアジサイを観賞することが出来る。
「嵐の坂」の紫陽花
 
「嵐の坂」の紫陽花
 
 

5. 長谷寺 その2 「嵐の坂」から本堂に上る

舞台造りの本堂の手前にあるのが清少納言も述べた「鐘楼」があり、「長谷寺 ”時の貝”」の説明板が掲げてある。
舞台造りの本堂の手前にあるのが清少納言も述べた「鐘楼」があり、「長谷寺 ”時の貝”」の説明板が掲げてある
 

 長谷寺 ”時の貝”

【枕草子】師の坊に
 をのこども・女・童などみなゆきて つれづれなるに
 ただ傍らに(法螺)貝を 俄かに吹き出したるこそ いみじう驚かれけれ

 枕草子の作者、清少納言を驚かせたホラ貝の音は、 今も昔と変わらず、一千年の時を経るも、こもりくの初瀬の山々にこだまし、 一山の僧侶・参詣者・町の人々に時を告げている。
 長谷寺の時報は、明け(午前6時)の鐘に始まり、十二時は貝と鐘、夜の8時の貝で終わる。 法要等の行事には、集会(しゅうえ)の太鼓を打ち半鐘を鳴らして、用意・入堂などを合図する。 このように長谷寺の一日は鐘・ホラ貝・太鼓・半鐘によって時を告げ、行事を知らせて 規律ある行動をする。
 うっそうと茂る東の山が大初瀬山(おおはつせやま)で与喜山と呼び、 天照大神常影向の御神体山であり、西の山は小初瀬山(おはつせやま)で観音山と称し、 十一面観音菩薩を安置する。この両山が一体となって初瀬山を構成する。 神仏一体即ち神仏習合の信仰を象徴する。
 長谷寺本堂は、舞台造りの建築物としては日本一の代表建築であるが、その舞台は単に眺望のためのみではない”与喜山礼”即ち天照大神はじめ諸仏・諸神を拝礼する信仰の場所でもある。古図によると、現在の舞台よりさらに突出した形で、初瀬の全容を拝するように造られていた。時の貝は、この舞台入り口の東南の角で吹く習慣で、つまり時計台の役割も果たしていて、現在では鐘楼堂にて吹いている。

 

 影向(ようごう)
「常影向」は、仏や菩薩が常にその姿を現し、衆生を救済する状態、または、神仏が特定の場所に常駐して、人々を導く状態を指します。通常、「影向」とは、神仏が人間界に現れて人々を救済すること、または、神仏が特定の場所に現れて人々を導くことを意味します。「常」を付け加えることで、常にその姿を現す、常在する状態を強調しています。

 
本堂の舞台。
本堂の舞台よりの眺め
 
舞台から、西の山に聳えるように見える五重塔。
西の山に聳える五重塔
 
本堂の舞台よりの眺め。
本堂の舞台よりの眺め
 
本堂の舞台より境内を見下ろした眺め。
本堂の舞台より境内を見下ろした眺め
 
御影堂のほうへの道。
御影堂のほうへの道
 
御影堂。
御影堂
 
石段の上にある一切経堂。
石段の上にある一切経堂
 
本長谷寺。
本長谷寺
 
五重塔。
五重塔
 
本堂舞台の背後にある東の山を望む。
本堂舞台の背後にある東の山を望む
 
 

6. 長谷寺駅に帰着

長谷寺駅の様子。
長谷寺駅の様子
 
榛原方面。
榛原方面
 
大阪方面。
大阪方面
 
 

以上。
(2024.06.04)

 
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