2022年1月18日
高安山越十二道の詳細
神宮寺道ルートの詳細(高安山)
神宮寺道 = 標高:321m 距離:約 2.0km
神宮寺道とは。
「高安山越十二道」の一つで、最も南に位置するルートである。
恩智越の道として明治18年には存在しており、当時の地図には「恩智信貴道」「立原道」「神宮寺道」の3ルートのみが記載されていたようだ。
No.12:神宮寺道ルート。「高安山越十二道」の内、最も南側のルート。
「神宮寺道」は、マウンテンバイクのダウンヒル専用道と化している。
1. 高安山越十二道と神宮寺道
高安山は、大阪府と奈良県との境に位置する標高 488m の山。
八尾市内から生駒山系を越えて奈良県側に通じるルートとして、「高安山越十二道」(1-楽音寺道・2-十三峠越・3-おと越・4-おと越南谷道・5-立石峠越・6-しろ道・7-神光寺道・8-おお道越・9-鉢伏道・10-信貴越・11-恩智越・12-神宮寺道)があり、「生駒縦走歩道」がこれらを南北につないでいる。
生駒縦走歩道に繋がった十二道の中から、登り口や下山道を自由に選択して組み合わせると、バリエーションに富んだ「高安山」トレッキングコースが選定できる。
高安山越十二道の地図。(4-おと越南谷道 は記載せず。)

十二道の内、コースの整備状況や歩き易さ「Top-6」。(季節によって状況は異なる。)
1番:恩智越えルート
恩智越えは、よく整備されており、休憩用のベンチも多く初心者向き。
2番:十三峠越えルート
水呑地蔵尊を経て十三峠に至る道で、整備されているので歩きやすい。
3番:おお道越えルート
道は狭いが状態は良く、岩が多いが歩きやすい。ほぼ直登なので、距離は短いが傾斜が一番きつい。
4番:立石峠越えルート
立入禁止の柵があったが、登れる。但し、1か所土砂崩れの箇所があり、注意深く進む必要あり。
5番:信貴越え(黒谷道)ルート
特に危険箇所は無いが、笹がかぶさってブッシュ状態になっており藪漕ぎ(やぶこぎ)が必要。
6番:神宮寺道ルート
マウンテンバイクのダウンヒル専用道路状態だが、バイクで路面が剥き出しになっていて歩きやすい。
2. 神宮寺道ルートの地図とバリエーション
神宮寺道ルートと、バリエーションルート。

「神宮寺道」には、
赤色の、神宮寺道:A=観音寺ルート
青色の、神宮寺道:B=神宮寺ルート
黄緑の、神宮寺道:C=来迎寺墓地ルート
の、3つのバリエーションがある。
途中にある鉄塔広場は、絶景のビューポイントになっている。
以下に、それぞれのルートの」詳細を記録。
お勧めのルートは、【神宮寺道-C=来迎寺墓地ルート】から【神宮寺道-A=観音寺ルート】に出るのが安全で良い。
3. トレイル開始地点(恩智南町5丁目)までの詳細
スタート地点の恩智南町(5丁目)、東高野街道(旧R170)との交差点の様子。

交差点を東に直進すると、左手に「史跡の道 八尾市」の案内板がある。

三叉路に出るので、左に進む。(右手に進むと、
【神宮寺道-B】の登り口に行く。)

陽卉会館(ヒキ と読むのか、ヒクサ なのか?)の横を登る。

観音寺と言うお寺がある。

寺の横を通って右折したら、道なりに左折する。

左に、畑に作られたフェンスが現れ、正面が突き当りの「T字路」になっている。

突き当りの「T字路」。

「T字路」を右に取ると、
【神宮寺道-A:観音寺ルート】の登り口になっている。

4. 神宮寺道-A(観音寺)ルートの詳細
登り始めの様子。トレイルは既に、マウンテンバイクで深く削られている。

左側がフェンスで覆われた、竹藪の中に向かってゆく。

フェンスがある竹林が、しばらく続く。

フェンスが途切れて、竹がまばらになってくる。

マウンテンバイクが通れるように、倒れた竹が辛うじて取り除かれたり、下が潜れるようになっている。

地表が削られて、竹の根と岩がむき出しになった急斜面がある。

竹が減り、笹が増えてくる。

やがて竹が無くなり、急カーブの「バンク」が現れる。

土の部分が削られ、岩が露出している。マウンテンバイクでも、ハンドルを取られないのだろうか?。

道が2つに分かれているが、ここは右を行く。

続いてここにも分岐があるが、右のダウンヒルコースを行く。

道がマウンテンバイクのタイヤで削られ、ほぼV字型にえぐれている。

崖を落ちるほどの段差がある。登る者にとっては、よじ登る感じ。

緩やかな傾斜の尾根に出る。

「トラバース道」のようなところもあり、マウンテンバイクが落ちるのではないかと心配になる。

このような急斜面で、上からマウンテンバイクが落ちてくると、避け場所がない。

左がバンクになっており、マウンテンバイクは左を通過するのだろうが、歩く方は、落ち葉でふさふさで滑る。

落ち葉が多すぎて、歩きにくい。

このバンクも一つ間違うと、ヤバイのではないか。

マウンテンバイクの、ダウンヒルコースが続く。

やがて、右の木の幹に「
白い紐」が巻き付けてあるのが目に入る。

「
白い紐」の木の下には、登ってくる道がある。ここが、バリルート(B&C)との
合流地点。

合流地点を過ぎると、傾斜が緩くなる。

傾斜が緩い所はスピードが出ないからか落葉が残り、急な所は路面が見える。

緩いカーブで、道も広い。ここなら、マウンテンバイクに遭遇しても避けれる。
右に鉄塔が見える箇所に出ると、笹が刈り取られ鉄塔への道が開けている。

行ってみると、鉄塔の下が綺麗に整備された「広場」になっている。

何と!この鉄塔広場が、送電線越しの「絶景ポイント」になっている。

鉄塔広場からの、送電線越しの見事な眺望。

鉄塔の幾何学模様。

鉄塔広場から元の道に戻る。

鉄塔広場がある辺りで、6合目か7合目辺りか。

ここも道が分岐しているが、バイクの轍がついている左側を行く。

尾根の真っ直ぐな道になる。

この左バンクは、外に落ちそうで危険性大。そのためか、内側にも通路がある。

ここは右は高くて、安全なバンク。

この辺りのダウンヒルコースは、右や左に交互にカーブしており、変化があって面白そうだ。

このルート最大の難関と言っていい「壁」に直面するが、はしごが掛かっている。

「はしご」を登って、上から覗き込んだ様子。バイクは飛ぶのだろうか?。

「はしご」を登ると、少し傾斜が緩やかになり、ホッとする。

今度は、赤い鉄塔が見えてくる。

赤い鉄塔の下に道が通っており、ここからは下りになる。

赤い鉄塔の幾何学模様は、正方形。

赤い鉄塔を下る。

下りの途中に「No.3 信貴百済線」の標識がある。登ってきた道が「No.3 信貴百済線」だったようだ。

再度登りになる。

登った所が分岐点になっている。「7←5→4 ↓8」、「← No.2 3 信貴敷津線」、「No.4 → 信貴敷津線」と、3つの標識がある。

こちらは、柏原市の「高尾山創造の森【ひのきの道】」から登ってくる道なのだろうか?。

こちらは「← No.2 信貴敷津線」、信貴変電所の南側にでも通じているのか?。

電柱に「←車道に出て・・・」のガムテープが貼ってある。

竹林への広い道になり、もうすぐ車道に出ると思うも・・・。

すぐに、道が狭くなる。

左に大きく曲がるようだ。

両サイドがフェンスになった道に出る。

フェンスの右端には、どこからか登ってくる道がある。

フェンスの向こうは下り坂になっている様子で、左側には何やら設備がある。

「土石流警報テレメータ装置」と記されている。

右側のフェンスが途切れたところに、右に登る道があり、行ってみる。

「八尾空港 航空灯火」があった。

「航空保安施設」との看板がある。

この下に、「塗装履歴」の説明板が掛かっている。

元の道に戻ると、前方が開けてくる。

【市道大県信貴線】の車道、通称「ぶどう坂」の変電所の上に出る。

車道から、「神宮寺道」の出口を見た様子。ここで、「神宮寺道」は終わり。

「神宮寺道-A(観音寺)ルート」の状況。
マウンテンバイクのダウンヒル専用道路状態で、バイクが落ち葉を飛ばして、路面が剥き出しになっているので、歩きやすい。
但し、マウンテンバイクが上から降りてくると、避けるところがない道幅の狭い区間が多く、跳ね飛ばされる「危険性が大」でもある。
直登気味に登るので、傾斜はきついが信貴変電所まで最短距離で登れ、途中の鉄塔広場は絶景のビューポイントで、出口付近には「八尾空港 航空灯火」がある。
5. 神宮寺道-B(神宮寺)ルートの様子
神宮寺道:B=神宮寺ルートの位置づけ。

神宮寺道と言う名前の由来か、ルートの少し南に「神宮寺」と言うお寺がある。

この「神宮寺」と言うお寺の横からも登れるかも?。

【神宮寺道-A:観音寺ルート】と同じ、正面に「史跡の道 八尾市」の道標がある三叉路を、
右に行くと【神宮寺道-B:神宮寺ルート】の登り口に行く。(【神宮寺道-A:観音寺ルート】は、ここを左折する。)

道沿いに登って行く。

道は、山のすそ野に突き当たる。

左に折れて、コンクリートの壁に沿って登る。

コンクリートの壁が途切れた所が登り口になっている。ここが
「神宮寺道-B」の、トレイル開始地点となっている。

以下、「神宮寺道-B」を調査するために、バリルートの合流地点から下に降りた記録。
合流地点を上から見た様子。左側に下る。

下り始めの様子。落ち葉が幾重にも積もっているが、道はしっかり認識できる。

日当たりが良い道で、乾いている。

人が歩いた形跡は感じられない。

火の用心「5←4→3 ↓2」の標識がある。ここの左下が、「來迎寺墓地」から登ってくる【ルート C】。

段々と道が怪しくなってくる。

ヤブコギに突入。

藪を抜けて、広い丘陵に出る。

しかし、すぐに藪漕ぎに戻る。

何とか、ルートらしきをたどりつつ進む。

一瞬、道が広くなる。

又もや、ヤブコギに突入する。

ここにも、火の用心の標識がある。この標識はどうやって読めばよいのか。

「3」方面に下るしか手はない。

今度は、酷いヤブコギに突入する。

殆んど道が見えない状況の中、倒木がある。

ルートが正しいかどうかも判らなくなる。

大きな倒木があり、やっとの思いで乗り越える。

不安になるも、ここまで来て引き返すわけにもいかない。

道が見えない上に倒木もあるが、前進するのみ。

やがてヤブコギが終わり、視界が開ける。

谷になったところを下る。

安心して歩ける区間に出た。

倒木を越えながら、下る。

どちらに進めば良いか判らない、「
最大の難所」に出る。周りを観察すると、竹に「青いテープ」が貼ってあるのに気付き、こちらに下る。(帰宅後ググると、Ikoma Nature Walk
_toyo さんが貼ってくれた
青いテープと、判明。)

それにしても、酷い道を行かねばならない。

超えるのに難儀した倒木を、振り返って見た様子。

左にフェンスがある所まで降りてきたので、里はもうすぐか。

もうすぐかと思ったが、まだまだ酷い状況が続く。

倒木の向こうが、明るく開けている。

家具が散乱している場所に出た。ここが終点のようだ。

コンクリートの斜面の下に作られた道を降りる。

ここは、「急傾斜地崩壊危険区域」らしい。

住宅街を下る。

道なりに進む。

起点の三叉路に辿り着く。

「神宮寺道-B(神宮寺)ルート」の状況。
探検には良いが、ハイキングの道ではない。
6. 神宮寺道-C(来迎寺墓地)ルートの様子
神宮寺道:C=来迎寺墓地ルートの位置づけ。

東高野街道(旧R170)の右手に、クロネコヤマトの八尾神宮寺センターがある。ここが、スタート地点。

クロネコヤマトの向かいに、来迎寺墓地への道がある。

来迎寺墓地、入り口。

来迎寺墓地の中に、上に登る階段がある。

登り切った地点が「神宮寺道:C=来迎寺墓地ルート」の登り口になっている。

登り始めは落ち葉が重なった狭い道で、この先が不安になるが・・・。

すぐに開けた、尾根の道になる。

一つ目の鉄塔があり、下を潜って登る。

鉄塔の下からの眺め。電線が、「大阪府立八尾翠翔高等学校」方面に続いている。

鉄塔の様子。

ほぼ電線に沿って、その下を登って行くルートになる。

左が谷になった、狭い「トラバース道」を行く。

やがて、竹藪の中に入る。

細い竹が刈り取られ、登山道が整備されている。

2つ目の鉄塔が見えてくる。

倒木もあるが、歩くに支障はない。

右の木に、注意書きが貼ってある。

この先は2つ目の鉄塔に出る道で、鉄塔の下で行き止まりになっている。

この左前に池があり、ここが左折ポイント。橋を渡る。

池の様子。

池を過ぎると、壁面を登る急な道になる。

ロープが渡してあり、掴まらないと登れない。

ロープが、続けて何本も渡してある。

壁面を登りきると、道が合流する。

合流地点を上から見た様子。ここが、【神宮寺道-B:神宮寺ルート】との合流地点。

ここから、【神宮寺道-B:神宮寺ルート】を登る。

【神宮寺道-B:神宮寺ルート】の登りの様子。

【神宮寺道-B:神宮寺ルート】の登りの様子。

急坂になり、その先が開けている。

マウンテンバイクで削られた道、【神宮寺道-A=観音寺ルート】に出る。

合流地点を上から見た様子。右の木の幹には、「白い紐」が巻き付けてある。

ここで目的を達成したので、来た道を引き返す。

【神宮寺道-B:神宮寺ルート】の下りの様子。

【神宮寺道-B:神宮寺ルート】の下りの様子。

【神宮寺道-B:神宮寺ルート】の下りの様子。

「2」の方面=「神宮寺道:C=来迎寺墓地ルート」への分岐地点に戻る。

ロープを使って、「神宮寺道:C=来迎寺墓地ルート」に下る。

直ぐに、池に出る。

橋を渡って、左に登ってみる。

登りの道はあるが・・・。

鉄塔の下に出る。

ここで行き止まり。

2つ目の、鉄塔の様子。

笹薮の間を抜けて下る。

狭い「トラバース道」を下る。

狭い「トラバース道」。

1つ目の鉄塔まで降りてきた。

お墓の上の道に出る。

登り口に帰着。

お墓の中を下る。

スタート地点の、クロネコヤマトの八尾神宮寺センターに帰着。

参考:十三峠越えルートの詳細。
参考:立石峠越えルートの詳細。
参考:おお道越えルートの詳細。
参考:信貴越え(黒谷道)ルートの詳細。
参考:恩智越えルート【恩智新道】の詳細。
以上。
(2021.01.21)
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