ジオグラフィカ トレッキングルートの ナビ要領

2022年5月11日

トレッキングの計画と記録
スマホアプリ ジオグラフィカ
トレッキングルートの ナビ要領

 

 ジオグラフィカ(Geographica)は

 新世代の登山用GPSアプリで、オフライン環境でも使える『キャッシュ型オフラインGPSアプリ』です。一度表示した地図は自動でアプリ内に保存されます。携帯圏外の山奥でも海の真ん中でもスタンドアローンで動作し、地図表示とGPSナビゲーションを実現します。

引用元:スマホを登山用GPSにするアプリ

 
画面に表示されている計画ルートを【長押し】して、「ロックオン」にすると線が太くなる ルートの逸脱を音声で教えてくれる「表示したトラックログからの逸脱警告」機能もある。
 
 
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1. 「ジオグラフィカ」の機能

・特徴
 どんな場所でもルートに設定できるため、登山上級者にも使われる。
 
地図
 国土地理院、Open Street Map、Open Cycle Map、GoogleMapが表示出来る。
 
・オフラインでの使用:
 地図を開けば自動でキャッシュに保存されるので、オフラインでも使用可。
 携帯が圏外でもGPSは使用可能で、現在地が分かるとともに、どこを歩いたかが記録できる。
 
・コースタイムの表示:
 無し。
 
・GPS軌跡表示:
 有り。
 
・登山計画の作成:
 無し。→ 任意の場所にポイントを作成することで対応可能。
 
・PC連携
 無し。→ メールでの送受信で問題なく連携可能。
 
・機能制限と解除
 ジオグラフィカは無料で使用可能だが、使用には制限がある。「購入」すればこの制限が解除される。
機能制限と解除
 
 

2. 「ジオグラフィカ」の操作要領

ジオグラフィカの画面と表示されているアイコン。

ジオグラフィカの画面と表示されているアイコン

 
トラック
トラックとはGPSログの事で、代表的なファイル形式は「GPX(GPs eXchange Format、拡張子 .gpx)」
 

1. GPS の開始と停止

GPSの開始 を押すと GPS が働き、アイコンが GPS が動く 緑色にかわる。
GPS の開始と停止
 
GPS が動く をもう一度押すと コンパス に変わり、地図がコンパスと連動して回わる様になる。
もう一度押すと GPS が停止するので、再度開始する必要がある。
もう一度押すと、地図がコンパスと連動して回わる様になる
 

2. 現在地の表示

現在地の表示 を押すと、コンパスで現在地が表示される。コンパスの向きはスマホが向いている方向を示している。
現在地の表示
 

3. 現在地を画面中央に固定

現在地の表示 を長押しし 現在地の固定 緑色に変わると、現在地が画面中央に固定されコンパスが上向きになり、方向に合わせて地図が回転する。
現在地を画面中央に固定
 

4. 選択しているアイコンの色を強調

「メニュー」メニュー から「設定」→「表示」を選択し、「選択ボタンの色を強調」をオンにする。
選択しているアイコンの色を強調
 
「選択ボタンの色を強調」をオンにすると、アイコンの色が【】になる。
「選択ボタンの色を強調」をオンにすると、アイコンの色が【赤】になる
 

5. 表示モードの切り替え

通常モードを押すと、表示モードが「通常モード 通常モード」から「地図メインモード 地図メインモード」に変わり、地図だけの画面になる。
表示モードの切り替え
 
もう一度押すと「ナイトモード ナイトモード」の順に切り替わる。
ナイトモード
 

6. トラックの記録を開始する

先ず現在地を正しく捕捉するために、GPSの開始 を押して位置情報(GPS)の取得を GPS が動く ON にし、現在地の表示 を押して現在地(スマホが存在する場所)を画面の中央 に表示する。
 
現在地が正しく捕捉出来たら、トラックの記録を開始するを押す。
トラックの記録を開始する
 
新規トラックの名前が求められる。
新規トラックの名前が求められる
 
適当な名前を入力し、OKボタン を押して記録を開始する。
新規トラックの名前
 
トラックの記録が始まると、オレンジ色の トラックの記録を開始する が緑色 トラックの記録中 に変わり、軌跡は紫色の線で表示される。
軌跡は紫色の線で表示される
 

7. 音声案内

トラックログを記録するタイミングで、およそ1分毎または距離100m毎に「ピヨッ、ピョッピョッ♪」と小鳥の鳴き声がし、10分毎に「時刻は〇時〇分、高度は〇メートルです」と音声案内がある。
 

8. トラックの記録を停止する

トラックの記録中を押すと、現在取得中のトラックログの概要が表示されるので、下部の停止ボタン を押す。
トラックの記録を停止する
 
確認画面が表示されるので、「YES」をクリックする。
確認画面が表示されるので、「YES」をクリックする
 

9. 記録したトラックの確認

左上の メニュー を押し[ファイル]→[トラック]と選択する。
[ファイル]→[トラック]と選択
 
トラック一覧が表示され、この先頭に「新しいトラック」があるので、「表示 /非表示 」の状態を表す 目玉アイコン をクリックする。
目玉アイコンを押す
 
目玉アイコン 目玉アイコン が「表示」状態になるので、閉じるボタンを押す。
目玉アイコン  が「表示」状態になるので、を押す
 
記録したトラックが【赤色】で表示される。
記録したトラックが【赤色】で表示される
 

10. GPS精度と記録頻度の設定

「メニュー」メニュー から「設定」→「一般」を選択し、【GPS精度】を「高頻度」にすると、最高精度で測位する。
【GPS精度】を「高精度」にすると、最高精度で測位する
 
「メニュー」メニュー から「設定」→「トラック」を選択し、【記録頻度】を「」にすると、位置情報の取得タイミングが細かくなる。
【記録頻度】を「細」にすると、位置情報の取得タイミングが細かくなる
 

11. 「山」の検索

検索欄に山の名前を入力し検索する。
検索欄に山の名前を入力し検索する
 
検索結果が表示されるので、該当行の 次へボタン を押す。
検索結果が表示されるので、該当行の次へを押す
 
確認画面が表示されるので、「YES」をクリックする。
確認画面が表示されるので、「YES」をクリックする
 
検索した山の三角点の位置が、地図の中心に表示される。
検索した山の三角点の位置が、地図の中心に表示される
 
 

3. GPXファイルをインポートする方法

ジオグラフィカでは、トラックを記録するだけでなく「ヤマレコ」や他のアプリで作成した山行計画の【GPXファイル】をジオグラフィカにインポートし、計画したルートで目的地まで「ナビゲーション」させることが出来る。
 
このためには、パソコンやWebと連携し、スマホに「GPXファイル」を取込む必要がある。
 
ジオグラフィカに「GPXファイル」をインポートする【3つの方法】。
 
ジオグラフィカに「GPXファイル」をインポートするには、次の3つの方法がある
 
 
方法-1:Webサイトからダウンロードしてインポート
 
スマホのブラウザ(Google Chrome)を使って、「ヤマレコ」のWebサイトからダウンロードする例。
 
「ヤマレコ」のWebサイトにアクセスし、メニューから「山行計画」を選択してナビする計画をクリックする。
メニューから「山行計画」を選択し、ナビする計画をクリックする
 
選択した計画の画面が切り替わったら、下にスクロールする。
選択した計画の画面が切り替わったら、下にスクロールする
 
コース地図の下に「GPSログ(GPX)」が表示されているので、これをクリックする。
コース地図の下に「GPSログ(GPX)」が表示されているので、これをクリックする
 
「ヤマレコ」からスマホに、GPXファイルがダウンロードされるので、「開く」をクリックする。
「ヤマレコ」からスマホに、GPXファイルがダウンロードされるので、「開く」をクリックする
 
確認画面が表示されるので、「YES」をクリックする。
確認画面が表示されるので、「YES」をクリックする
 
ただちに表示するかと聞かれるので、「YES」をクリックする。
ただちに表示するかと聞かれるので、「YES」をクリックする
 
目的のコースが表示される。
目的のコースが表示され、ナビが開始される
 
 
方法-2:メールで転送しインポート
 
①.メールに「GPXファイル」を添付して、スマホに送信する。
 
②.スマホ側で送られてきたメールを開き、メールの下部に添付されているGPXファイルをタップする。
スマホ側で送られてきたメールを開き、メールの下部に添付されているGPXファイルをタップする
 
③.確認画面が二度表示されるので、いずれも「YES」を選択する。
 
④.送られてきたコースが表示される。
送られてきたコースが表示される
 
 
方法-3:スマホのホルダーに直接コピーしジオグラフィカで開く
 
①.パソコンとスマホをUSBケーブルで接続し、パソコンからスマホのストレージ(例えば、SDカード)にフォルダーを作成し、その中に「GPXファイル」をコピーする。
 
②.次に、スマホ側でGPXファイルが格納されたフォルダを「ファイルマネージャー」等を使って開き、GPXファイルをタップする。
スマホ側でGPXファイルが格納されたフォルダを、「ファイルマネージャー」等を使って開き、GPXファイルをタップする
 
③.GPXファイルを開くアプリの選択画面が表示されたら、「Geographica」を選択する。
GPXファイルを開くアプリの選択画面が表示されたら、「Geographica」を選択する
 
※:GPXファイルを開くアプリが固定されていて他のアプリが立ち上がる場合、 ファイル名を少し長押しすると、画面の下にメニューバーが表示されるので、「…その他」をタップして「アプリで開く」を選択する。
GPXファイルを開くアプリが固定されていて他のアプリが立ち上がる場合、 ファイル名を少し長押しすると、画面の下にメニューバーが表示されるので、「…その他」をタップして「アプリで開く」を選択する
 
④.確認画面が表示されるので、「YES」をタップする。
確認画面が表示されるので、「YES」をタップする
 
⑤.ただちに表示するかと聞かれるので、「YES」をクリックする。
ただちに表示するかと聞かれるので、「YES」をクリックする
 
⑤.スマホ側に保存されたGPXファイルのコースが表示される。
スマホ側に保存されたGPXファイルのコースが表示される
 
 

4. インポートした「GPXファイル」の名前を変更

スマホに取込んだ「GPXファイル」をジオグラフィカに表示させると、自動でキャッシュに保存されるので、オフラインでも使用可能になり、このままナビさせることが出来る。
 
しかし、キャッシュに幾つかのファイルが保存されている中からナビさせたいトラックを選択する場合、取り込んだファイの名前は全て【Day1】になっているので、判別がつきにくい。
 
メニューから「ファイル」を選択し、「表示中のファイル」又は「トラック」をタップする。
メニューから「ファイル」を選択し、「表示中のファイル」又は「トラック」をタップする
 
左:は「表示中のトラック」を表示した画面、右は「トラック一覧」を表示した画面。下図のように、取り込んだ「GPXファイル」のトラック名は【Day1】になっている。
左:「表示中のトラック」画面、右:「トラック一覧」画面。このように取り込んだ「GPXファイル」のトラック名は【Day1】になっている。
 
このトラック名を変更するには、トラックの右にある 次へボタン をタップする。
このトラック名を変更するには、トラックの右にある  をタップする
 
トラック名【Day1】の右にある 消去 をタップする。
トラック名の右にある  をタップする
 
トラック名【Day1】が消去される。
トラック名【Day1】が消去される
 
判別しやすいトラック名を入力する。
分りやすいトラック名を入力する
 
画面右下の 閉じるボタン をタップする。
画面右下の  をタップする
 
「トラック一覧」の【Day1】が変更された。「表示中のトラック」画面にも変更が適用される。
「トラック一覧」から変更したが、右の「表示中のトラック」画面でも変更が適用される
 
 

5. 「ジオグラフィカ」でトレッキングルートをナビする

取り込んだ「GPXファイル」のトラックを表示し、このルートで「ナビ」させると同時に「トラックの記録」も行うことが出来る。
先ずは、GPSの開始 を押して位置情報(GPS)の取得を GPS が動く ON にし、現在地の表示 を押して現在地(スマホが存在する場所)を画面の中央 に表示する。
 
現在地が正しく捕捉出来たら、トラックの記録を開始するを押す。
トラックの記録を開始する
 
新規トラックの名前が求められる。
新規トラックの名前が求められる
 
適当な名前を入力し、OKボタン を押して記録を開始する。
適当な名前を入力し、 を押して記録を開始する
 
これで準備完了。
この状態でトレッキングを開始すると、計画ルートの「赤色」の上に、歩いた軌跡が「紫色」で表示されて行く。
この状態でトレッキングを開始すると、計画ルートの上に歩いた軌跡が表示されて行く
 
画面に表示されている計画ルートを【長押し】して、「ロックオン」にすると計画ルートの線が太くなる。
画面に表示されている計画ルートを【長押し】して、「ロックオン」にすると線が太くなる
 
この状態でトレッキングを行うと「表示したトラックログからの逸脱警告」機能が働き、”現在地が線の上から外れる”と、ルートの逸脱を音声で教えてくれる。
 
ルートに戻ると、戻ったことも教えてくれる。
ロックオンを解除したい時は、再度トラックログの線を長押しして『ロック解除』を選ぶ。
 
トレッキングが終了したら、トラックの記録を停止する。
トラックの記録中 を押すと、現在取得中のトラックログの概要が表示されるので、下部の 停止ボタン を押す。
トレッキングが終了したら、トラックの記録を停止する
 
確認画面が表示されるので、「YES」をクリックする。
確認画面が表示されるので、「YES」をクリックする
 
 

6. 「ジオグラフィカ」でルートを外れた時の様子

ジオグラフィカでルートを外れた時に、地図を拡大した時の様子。
Geographicsでルートを外れた時に、地図を拡大した時の様子
 
ジオグラフィカでルートを外れた時に、予定ルートに戻る時の様子。
Geographicsでルートを外れた時に、予定ルートに戻る時の様子
 
 

7. 「ジオグラフィカ」のログをパソコンに送る方法

参考:ジオグラフィカ GPSログをパソコンに送る方法。
 
 
以上、登山用のGPS専用機器が無くとも、スマホ用のGPSアプリを使いこなせば、「GPS精度も高精度」でナビとして十分に役立つ。
 
 

以上。
(2022.04.29)

 
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