メマトイ対策の防虫ネットとネットガードの自作

2021年12月29日

トレッキングの装備
防虫ヘッドネットとネットガードの自作
 
夏の登山につきものの「羽虫」。特にうっとうしい「メマトイ」から顔を守るには、「防虫ネット」が効果的であるが、このネットが顔に当たって煩わしい。
 
前方の角度を調整することで、ネットと顔の隙間が調節できる
ネットガードの自作。
 
スポンサー リンク

1. 登山用の帽子と防虫ネット

使用中の帽子「モンベル GORE-TEX クラッシャーハット」。
モンベル GORE-TEX クラッシャーハット
この帽子は、ひさしに厚みのある芯が入っていないため、
コンパクトに折りたためるが、ひさしには腰が無く柔らかい。
 
 
Amazonで購入した「防虫 ヘッドネット」¥574 。
 
防虫 ヘッドネット
 
 
問題点
帽子の上から防虫ネットを被っても、帽子のひさしが柔らかいため、ネットを押し広げる支えにならず「ネットが顔に当たる」。この、ネットが鼻から顎にかけて当たる感触が、この上なく煩わしい。
 
 

2. ネットガードの自作

「ネットが顔に当たる」煩わしさ対策として、【竹ひご】でネットガードを作成した。
【竹ひご】でネットガードを作成
 
竹ひごを折り曲げて、耳に架かるような半楕円形を作成し、前方には台形にした竹ひごを取り付け、角度調整が出来る様にした。竹ひごを折り曲げた部分が頭の後頭部に当たるので、補強を兼ねて「熱収縮チューブ」を取り付けた。
 
使用した「材料」。竹ひご同士の接続に【アルミパイプ】を使ってみたが、曲げると折れるので、使い物にならなかった。
使用した「材料」
 
竹ひご同士の接続には、「透明ABS丸パイプ」を使用する。「透明ABS丸パイプ」は、ガスライターで熱を加えると曲げられ、冷めると硬化するので使いやすい。
竹ひご同士の接続には、「透明ABS丸パイプ」を使用する
 
ネットをガードする前方の台形部分は、角度調整が出来るよう可動式にすべく、【ガラス戸レール】で竹ひごを挟むように装着し、ビニールテープで固定した。
ネットをガードする前方の台形部分は、角度調整が出来るよう可動式にした
 
 

3. ネットガードの装着

ネットガードを、帽子の紐フックの穴を利用して糸で留める。前方はクリップで固定。
ネットガードを、帽子の紐フックの穴を利用して糸で留める。前方はクリップで固定。
 
この状態で帽子を被ると、竹ひごがメガネのフレームのように、耳の上に固定される。
 
帽子を被った様子:ネットを装着しない場合は、前方を跳ね上げておくと視界を邪魔しない。
ネットを装着しない場合は、前方を跳ね上げておくと視界を邪魔しない
 
ネットを装着した様子:前方の台形部分の角度を変えることで、ネットと顔の隙間が調節できる。
前方の角度を調整することで、ネットと顔の隙間が調節できる
 
 
ネットガードにより、「ネットが顔に当たる煩わしさから解放】される。
 
 

4. ハッカ油虫よけスプレー

ハッカ油虫よけスプレー
ハッカ油は、ミント特有のスーッとした清涼感が楽しめるだけでなく、
防虫、消臭、除菌、リラックスなど、さまざまな効果があるようだ。
 
そこで、携帯用のスプレーボトルを持ち歩き、帽子の庇や防虫ネットにスプレーをしながら歩くと、気分転換になって良い。
 
北見ハッカ通商 北見 ハッカ油 スプレー 10ml 2本セット
Amazon ¥1,841。1本 = ¥920。
 
ところが、香りは長続きせず、頻繁にスプレーしないと防虫効果はすぐに薄れる。
 
部屋の中などで使用するには問題ないが、山歩きで使用するには消費量が多くコスパが悪すぎる。
 

5. ハッカ油の虫除けスプレーを手作りする

ハッカ油で虫除けスプレーを作る。
①.スプレーボトルに無水エタノールを【10ml】注ぐ。
②.そこにハッカ油を【5〜10滴】ほど垂らす。
③.さらに精製水を【90ml】入れて混ぜ合わせる。
 
ハッカ油P 20ml Amazon ¥600。\30/1ml。
ハッカ油
 
 
ハッカ油の虫除けスプレー手作り:材料一式。
ハッカ油の虫除けスプレー手作り:材料一式
 
無水エタノールP 500ml Amazon ¥1,273。\25.46/10ml。
無水エタノール
 

 無水エタノール とは

すぐに蒸発する無水エタノールと、消毒向きの消毒エタノール。

無水エタノールは、水分をほぼ含まない純度の高いエタノールのこと。

 一方の消毒用エタノールは、無水エタノールよりはアルコール濃度が低い分その場に留まってアルコールの効果を発揮するため、その名の通り「消毒」に向いています。

 
 
精製水:日本薬局方 500mL ¥107。
精製水:日本薬局方 500mL
 

 精製水とは

蒸留や濾過やイオン交換などの手法で濃度を上げた、比較的純粋な水である。
無色透明・無味無臭で、場合によっては紫外線などで滅菌または殺菌されている。

「純水」とも言われており、不純なものがほとんど含まれていない水ということになります。

 
 
無水エタノールを【10ml】注ぐ。
無水エタノールを【10ml】注ぐ
 
無水エタノールに、ハッカ油を【5〜10滴】ほど垂らし、混ぜ合わせる。10滴ほど垂らしても0.5mlにもならない。
無水エタノールに、ハッカ油を【5〜10滴】ほど垂らす
 
ハッカ油にはポリスチレンを溶かす作用があるので、ガラス製のボトルを用意する。セリアで¥110。
ハッカ油にはポリスチレンを溶かす作用があるので、ガラス製のボトルを用意する
 
セリアで、¥110の計量カップも購入。
セリアで、¥110の計量カップも購入
 
この計量カップは小さいので、まず精製水を【50ml】計ってガラスのボトルに移す。
まず精製水を【50ml】計ってガラスのボトルに移す
 
続けて、精製水を【40ml】計ってガラスのボトルに移す。これで【90ml】になる。
続けて、精製水を【40ml】計ってガラスのボトルに移す
 
精製水が【90ml】入ったガラスのボトルに、無水エタノールとハッカ油を混ぜ合わせた液を注ぐ。
精製水が【90ml】入ってガラスのボトルに、無水エタノールとハッカ油を混ぜ合わせた液を注ぐ
 
虫除け用のハッカ油が【100ml】出来上がるので、空き瓶になったスプレーボトルに、スポイトで【10ml】を移し替える。
虫除け用のハッカ油が【100ml】出来上がるので、空き瓶になったスプレーボトルに、スポイトで【10ml】を移し替える
 
 
手作りコスト:
 ハッカ油 0.5ml          ¥15
 無水エタノールP 10ml  ¥25.5
 精製水 90ml                  \19.3
 合計 100ml                 \60 → \6/10ml
 
 
【10ml】当りにすると、¥864 ⇒ ¥6 になり、これなら存分に使用できる。
 
 

以上。
(2021.06.27)

 
スポンサー リンク