ジェットボイルミニモ用 スキッターの作成

2021年12月29日

トレッキングの装備
山コーヒーの道具
「JETBOILミニモ」用 スキッターの自作

 
山でコーヒーを淹れるために最適なドリップポットの条件。
美しい水流でお湯を注ぎ、美味しいコーヒーを淹れる:
・お湯を狙ったところに細く注げること。
・軽くてかさばらないこと。
・持ち物は少ない方が良い。
 
 
狙った位置に、細い水流で注げるだけでなく、コジー部分に水が垂れることもない
自作した、JETBOILミニモ用スキッターでの水流。
 
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1. JETBOILミニモの使い勝手と問題点

「JETBOILミニモ」は、
初心者でも扱いやすく、500ml が 1分30秒程度で沸騰する、驚きの速さで、豆を挽くよりお湯が沸く方が早い。
 
「JETBOILミニモ」でお湯を注ぐと、
お湯が【ドボドボ】と出て、狙ったところに細く注ぐことは出来ない。
 
「JETBOILミニモ」で、コーヒーにお湯を注ぐと【ドボドボ】と出て、ゆっくりと淹れられない。
「JETBOILミニモ」で、コーヒーにお湯を注ぐと【ドボドボ】と出て、ゆっくりと淹れられない
 
これでは、折角の山コーヒーの風情が無くなるので、「KINTO プアオーバーケトル 430ml」を購入し、別途ドリップポットを持参することにした。
 
「KINTO プアオーバーケトル」は、狙った位置に、細い水流で、【美しく】注ぐことが出来る。
「KINTO プアオーバーケトル」では、狙った位置に、細い水流で【美しく】注ぐことが出来る
 
しかし、重量が「 約190 g 」もあり、且つ、ノズルが邪魔でかさばる。
 
「JETBOILミニモ」に装着できる、「スキッター」は無いものか・・・。
 
 

2. JETBOILミニモ用スキッターの自作

セリアで、「万能トング 24cm」を入手。
セリアで、「万能トング 24cm」を入手
 
根元のピンを、ペンチで外す。
根元のピンを、ペンチで外す
 
2つに分解。
2つに分解
 
トングの先端部分を使用すべく、適切な長さにカットする。
トングの先端部分を使用すべく、適切な長さにカットする
 
切断した先端部分を、スキッターに加工する。
切断した先端部分を、スキッターに加工する
 
加工が出来たら、「JETBOILミニモ」に装着できる様に折り曲げる。
加工が出来たら、「JETBOILミニモ」に装着できる様に折り曲げる
 
完成品。
完成品
 
 

3. スキッターの作成手順と加工のポイント

スキッター作成手順。
①.トングをカットする。
②.折り曲げる位置の両サイドに、金切り鋸で切れ目を入れる。
③.コジーに差し込む部分を、金槌で叩いて平らにする。
④.水が流れるルートにマイナスドライバの先を当て、ドライバを上から叩いて凹ませる。
⑤.コンパニオンカップとの境目に土手を作る。
⑥.ほぼ直角になる程度まで、折り曲げる。
⑦.先を細めて、丸める。
⑧.カットした部分を、ヤスリで面取りする。
⑨.試用してみて、細部を調整する。
⑩.ガスコンロで、焼きを入れる。
 
 
ポイント②と④:折り曲げる位置の両サイドに切れ目を入れる & 水が流れるルートを凹ませる。
折り曲げる位置の両サイドに切れ目を入れる & 水が流れるルートを凹ませる
 
 
②.折り曲げる位置の両サイドに切れ目を入れることで、折り曲げが容易になる。
④.もともと中央に2本の溝があり、水の通路になる部分が高くなっているので、凹ませる。
 
 
ポイント⑤:コンパニオンカップとの境目に土手を作り、「水の逆流を防ぎ」水がコジー部分に垂れるのを防ぐ。
その-1:裏から、折り曲げる境目部分にマイナスドライバの先を当て、叩いて窪みを作る。
裏から、折り曲げる境目部分にマイナスドライバの先を当て、叩いて窪みを作る
 
その-2:表から5mm程度の間隔を開けて、同じ様に溝を作ると、盛上った「土手」が出来る。
表から5mm程度の間隔を開けて、同じ様に溝を作ると、盛上った「土手」が出来る
 
ポイント⑩:ガスコンロで、焼きを入れる。
完成品
 
 
叩いたり曲げたりと加工して完成形になったスキッターは、手で簡単に曲げられる程に、金属全体が柔らかくなった。この状態では、使っている最中に変形し使用に耐えられないのではないか、と心配になり、ガスコンロで焼きを入れて見ると「形状がビクともしない」程、硬度が増した。
 
このトングの材質は、「ステンレススチール」としか書かれていなかったが、焼入れ(高温状態から急冷させる熱処理)が可能だった。
 
 

4. ドリップポットとしての使い勝手

「JETBOILミニモ」には、コジーと呼ばれる断熱カバーが被せてある。これを利用して、本体との間にスキッターを挟んで固定することが出来る。
「JETBOILミニモ」には、コジーと呼ばれる断熱カバーが被せてある。これを利用して、本体との間にスキッターを挟んで固定することが出来る。
 
コンパニオンカップの上の淵との境目に、作った土手が当たる様にセットする。
コンパニオンカップの上の淵との境目に、作った土手が当たる様にセットする
 

狙った位置に、細い水流で注げるだけでなく、コジー部分に水が垂れることもない
狙った位置に、細い水流で注げるだけでなく、コジー部分に水が垂れることもない

完璧な「スキッター」が出来た。
完璧な「スキッター」が出来た
 
 

5. 試作品

お湯が沸いた後、クッカーの蓋を取らなくても注げるスキッターに挑戦するも、加工が難しくお湯が垂れる。
お湯が沸いた後、クッカーの蓋を取らなくても注げるスキッターに挑戦するも、加工が難しくお湯が垂れる
 
 

以上。
(2021.02.28)

 
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