GPSファイル編集ソフト 「カシミール3D」の使い方

2021年12月28日

トレッキングの計画と記録
GPSファイル編集ソフト
「カシミール3D」の使い方

 
GPSファイル。
・GPSデータの記録形式に、「GPX」というファイル形式がある。
・GPS のデータをやり取りする際の標準的な形式で、ウェイポイント(地点)と、トラック(軌跡)の情報で構成される。
・山行計画や山行記録を「GPXファイル」で作成・保存しておけば、GPXファイルの【編集ソフト】で加工することが出来る。
 
地名の位置にマウスを合わせたると、地名がが表示される
カシミール3Dのトラックポイント編集画面。
 
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1. カシミール3Dとは

 カシミール3D
 日本のDAN杉本が個人で開発している登山者向けの地図ソフト。各種地図を読み込めるなど機能としては、GISソフトウェアの一種と言える。

 
 
カシミール3Dの機能紹介ページ →「カシミール3Dのご紹介」。
 
カシミール3Dの種類と費用。
セット 内容 料金 備考
山旅倶楽部セット 登山に便利な機能が使用できる 3,024円/年(税込) 5日間試用期間あり
スーパー地形セット 全国の5mメッシュの標高が搭載 1,680円/年(税込) 3日間試用期間あり
フリー基本セット 基本セットで白地図の利用や印刷ができる 無料  
山旅倶楽部セット。
山旅倶楽部セット
 
スーパー地形セット。
スーパー地形セット
 
フリー基本セット。
フリー基本セット
 
フリー基本セットで使える地図一覧。
フリー基本セットで使える地図一覧
 
 
 GPSファイルを編集するだけなら、
無料版の「フリー基本セット」で十分、且つ、使い易い優れモノである。
 
 
 
 
 

2. 無料版のダウンロードとセットアップ

 
アンケート画面が開くので、必要事項にチェックを入れ「ダウンロード」をクリックする。
アンケート画面が開くので、必要事項にチェックを入れ「ダウンロード」をクリックする
 
「留意事項に同意してダウンロードする」をクリックする。
「留意事項に同意してダウンロードする」をクリックする
 
ダウンロードされた exe ファイルを実行する。
ダウンロードされた exe ファイルを実行する
 
「実行」をクリックする。
「実行」をクリックする
 
カシミール3Dのセットアップが始まる。
カシミール3Dのセットアップが始まる
 
カシミール3Dが使用するファイルの、保存先を設定できる。
カシミール3Dが使用するファイルの、保存先を設定できる
 
カシミール3Dのセットアップが完了。
カシミール3Dのセットアップが完了
 
有料地図サービスを「試用」するか聞かれるので、「いいえ」をクリックする。
有料地図サービスを「試用」するか聞かれるので、「いいえ」をクリックする
 
有料地図サービスの有効期限が終了しましたのメッセージが表示されるが、「OK」をクリックする。
有料地図サービスの有効期限が終了しましたのメッセージが表示されるが、「OK」をクリックする
 
エラーメッセージが表示されるが、「OK」をクリックする。
エラーメッセージが表示されるが、「OK」をクリックする
 
カシミール3Dの初期画面が表示される。
カシミール3Dの初期画面が表示される
 
「インターネットに接続し・・・」と表示されるので、「はい」をクリックする。
「インターネットに接続し・・・」と表示されるので、「はい」をクリックする
 
「最新情報」が表示されるので、「閉じる」をクリックする。
「最新情報」が表示されるので、「閉じる」をクリックする
 
 
これでやっと、カシミール3Dが使える様になる。
 
 

3. カシミール3Dでの地図表示

カシミール3Dでは、地図を表示していなくても「GPXファイル」を【開く】ことが出来るが、なにも表示されないので、最初に地図を開いておく。
 
ファイルタブの「地図を開く」をクリックする。
ファイルタブの「地図を開く」をクリックする
 
フリー基本セットで使える「地理院地図(新版)」をクリックする。
フリー基本セットで使える「地理院地図(新版)」をクリックする
 
縮尺レベルの異なる地図一覧が表示されるので、お好みで選べばよいが、レベル14を開いてみた。
縮尺レベルの異なる地図一覧が表示されるので、お好みで選べばよいが、レベル14を開いてみた
 
「利用にあたって」が表示されるので、「OK」をクリックする。
「利用にあたって」が表示されるので、「OK」をクリックする
 
中央に、富士山が表示された。(先に「GPXファイル」を開いていれば、ルートの位置で表示される。)
中央に、富士山が表示された
 
地図の中央を、よく使う位置まで移動して見る。
地図の中央を、よく使う位置まで移動して見る
 
レベル12の地図を開いてみた。
レベル12の地図を開いてみた
 
レベル12での地図は、レベル14より縮尺が大きくなった。(レベルの値は、ズームレベルを現わしている。)
レベル12での地図は、レベル14より縮尺が小さくなった
 
 
「GPXファイル」を【開く】には、ファイルタブの「開く」をクリックし、「GPSファイル」を選択する。
「GPXファイル」を【開く】には、ファイルタブの「開く」をクリックし、「GPSファイル」を選択する
 
ファイルの種類の初期値が「GPS」になっているので、ファイルの種類を「すべて」に変更し、該当の「GPXファイル」を選択する。
「GPXファイル」を開くには、ファイルの種類を「すべて」に変更し、該当のファイルを選択する
 
「GPXファイル」が表示される。地図は、マウスのホイールを使って「拡大・縮小」が出来る。
「GPXファイル」が表示される
 
地図の右の「操作バー」の中に、縮尺レベルと、ズーム機能がある。
地図の縮尺レベルと、ズーム機能
 
地図の縮尺レベル。
右にある「縮尺の変更」で、表示されている地図を、縮尺レベルの違う地図に変更することが出来る。
この機能で、表示されている「GPXファイル」の全体観を、大きくしたり・小さくして見ることが出来る。
 
ズーム機能。
同じ縮尺レベルの地図上で、画面表示を「拡大・縮小」が出来る。
地図の縮尺レベルを変更することなく、「ズームイン・ズームアウト」が出来る。
 
尚、地図に関する設定は、カシミール3Dを終了しても次回起動時に引き継がれる。
 
 

4. 「ルート」と「トラック」の違い

GPXファイルに於ける、「ルート」と「トラック」について。
ルート:複数の「ウェイポイント」を並べたもの
トラック:複数の「トラックポイント」をつなげた線
 
「ウェイポイント」も「トラックポイント」も、ある地点の位置情報で、同じ一つのGPSデータで表現される。
 
ウェイポイント。
ウェイポイント」とは、「目的地点」。
登山の場合、「登山口」「展望台」「休憩所」「頂上」などが、「目的地点」であり「ウェイポイント」となり、該当場所そのものが、意味がある地点になる。
GPXファイルの、出発地点とゴール地点を反対にするには、「ルートに於けるウェイポイントの変更」を行う。
 
トラックポイント。
トラックポイント」とは、「通過点」。
「トラックポイント」は、一定時間間隔や一定距離ごとに自動的に記録される位置情報で、自分が歩いた軌跡の「一つの通過点」ということになる。
GPXファイルの、「ルートのカット」とは「トラックポイント」から「トラックポイント」までの、【軌跡の削除】である。
 
 

5. カシミール3Dでの「トラックポイント」

コースの任意の位置にマウスを合わせると、該当地点の「トラックポイントNo.」が表示される
コースの任意の位置にマウスを合わせると、トラックポイントの「No」が表示される
 
右クリックすると「トラックポイント」に関するメニューが表示され、「トラックの操作」→「削除」で、現在表示されているルートを削除することが出来る。
右クリックすると「トラックポイント」に関するメニューが表示され、「トラックの操作」→「削除」で、現在表示されているルートを削除することが出来る
 
「トラックの操作」→「プロパティ」で、現在表示されているルートのプロパティを表示することが出来る。
「トラックの操作」→「プロパティ」で、現在表示されているルートのプロパティを表示することが出来る
 
トラックデータの「プロパティ」では、タイトルやルートの色・線の太さ等が変更できる。
トラックデータの「プロパティ」では、タイトルやルートの色・線の太さ等が変更できる
 
「プロパティ」の下部にある「トラック編集」をクリックすると、「トラックデータ編集」画面がオーバーレイ表示される。
「プロパティ」の下部にある「トラック編集」をクリックすると、「トラックデータ編集」画面が開く
 
「トラックデータ編集」画面を拡げると、「標高グラフ」と「トラックNo.一覧」が見易くなる。
「トラックデータ編集」画面を拡げると、「標高グラフ」と「トラックNo.一覧」が見易くなる
 
地名の位置にマウスを合わせると、地名がが表示され、さらにマウスを一定時間以上合わせておくと、「アイコン一覧」が表示され、地名とその手前の「トラックNo.」3つが表示される。
地名の位置にマウスを合わせたると、地名がが表示される
 
地名をダブルクリックすると、「地名のプロパティ」が表示される。
ダブルクリックで「地名のプロパティ」が表示される
 
「地名」が表示されている地点で右クリックすると、「地名」に関するメニューが表示される。
「地名」が表示されている地点で右クリックすると、「地名」に関するメニューが表示される
 
 
このように、カシミール3Dではトラックポイントに関する、あらゆる編集が可能となっている。
 
 

6. 無料版カシミール3Dでの「GPSファイル編集」

不要な軌跡の削除方法
 
余分なルートのカット要領。
 
ルートを逆転する方法
 
出発地点とゴール地点を反対にする方法。
 
 

以上。
(2021.12.04)

 
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