根来寺（吹く風までがただごとではない）

覚鑁（かくばん）によって開創された新義真言宗の総本山。
真言宗総本山である高野山の腐敗堕落を嘆いた覚鑁は、自ら真言宗の建て直しを図るが保守派と対立。 高野山を追われた覚鑁は、弟子一派と共に根来山（ねごろさん）に移り、根来寺を建立。
新義真言の根本道場として栄え、室町末期には寺院数二千七百以上、領地七十二万石までに発展した。 南北朝時代から自衛のための僧兵を蓄えたため、1585年豊臣秀吉の紀州征伐によって全山消失。

大伝法堂：根來寺の本堂で本尊は大日如来、脇仏は金剛薩埵(こんごうさった)、尊勝仏頂（そんしょうぶっちょう）。