~アラカンからのサイクルライフ~

ロードバイク メンテナンス チェーンの交換

ロードバイク メンテナンス
定期的なメンテナンス
チェーンの交換 目安 3,000Km
 
パークツール CC-2C チェーンチェッカー。
パークツール CC-2C チェーンチェッカー
 
チェーンが伸びると、変速不良や、不安定な作動が発生してくる。又、伸びたチェーンはギアの歯を削りダメにしてしまうので、すぐに交換した方が良い。チェーンチェッカーがあれば、簡単にチェーンの伸びや摩耗の測定ができるので、このチェッカーで【 1%の伸び 】になると、チェーンの交換をしている。
 

 

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チェーンの伸び具合のチェック。
 
以下、チェーンの交換手順。
 
1. 使用中のチェーンを取り外す
 
1. マスターリンク(コネクトリンク = クイックリンク)で繋いでいる場合。
 
下図は、SM-CN79 という、7900世代のデュラエースグレードのパーツ。(問題なく使っているが・・・廃番になった。)

チェーンフッカーを、大型のゼムクリップで自作した。これを、チェーンの接続部分の前後の位置に掛ければ、マスターリンクが手で簡単に取り外しできる。

 
【マスターリンク】が固く固定されている場合、パークツール マスターリンクプライヤー MLP-1 を使用する。
 
チェーンの取り外し、交換を行うときに使用する【マスターリンク】専用のプライヤー。
使用していくうちに堅く固定されるマスターリンクのピンの両端に、プライヤーを挿入し、握るだけでマスターリンクが簡単に取り外し可能。 
 
 
2. コネクティングピンで繋いでいる場合、チェーンをカットする。
 
下:SHIMANO(シマノ) TL-CN27 チェーン切り
上:IG/HG/UGチェーン用チェーン切り
 
チェーンがコネクティングピンで接続されている場合、チェーンカッターでチェーンを切り、取り外す。
 
 
2. 新しいチェーンを用意する
 
1. 新しいチェーンを用意する:

SHIMANO(シマノ) CN-9000-11s の例。
 


付属している、CN-9000用のコネクティングピン。

チェーンを繋ぐ時に必要になるパーツなので、失くさないように保存しておく。

 
2. 新しいチェーンの長さを調節する。
 
現在使用中のチェーンと長さを合わせ、同じ長さにカットする。
上のチェーンが、現行使用中のもの。下のチェーンが新しいチェーン。
 
長さを合わせてカットする。
 
 
チェーンの構成と接続 
 
チェーンは、アウタープレートとインナープレートを組み合わせた状態を「1コマ」と呼ぶ。
 
チェーンには進む方向がある。
 
 
チェーンを再利用する場合の注意点:
コネクトピンで接続したチェーンをカットして再接続をする場合、同じ個所を切って再接続すると、コネクトピンが一度圧入されてリンクの【穴が広がって居る】ので、同じ個所を切っての再利用はしないで、別の個所を切って再接続する。
コネクトピンが使われている位置の見分け方:
コネクトピンは中空にはなっていないが、その他のリンクは中空になっている。リンクが中空ではないチェーンの場合は、色で判断する。
 
 
チェーンの長さ
 
★ Front 50-34T Rear 11-34T の場合、最適なチェーンの長さは 106 リンク
★ さらに、ROTOR Q-RINGS を使用している場合、もう 2リンク 足して 108 リンク が最適なチェーンの長さとなる。
 
114 リンクのチェーンの場合
右から、7リンク切り 114 - 7 = 107 リンクにする。これに、クイックリンクを足すと 108 リンクになる。
116 リンクのチェーンの場合
右から、9リンク切り 116 - 9 = 107 リンクにする。これに、クイックリンクを足すと 108 リンクになる。
 
 
3. 新しいチェーンをセットする
 
チェーンのセット要領:
 
①.スプロケットの最大が 27T 以下の場合:ガイドプーリーとテンションプーリーが垂直になるようにチェーンの長さを調節する。
 
②.スプロケットの最大が 28T 以上の場合:チェーンを前後とも最大に掛けて、ピッタリの長さに 2リンク 足す。
 
 
チェーンの接続には、【クイックリンク=マスターリンク=コネクトリンク】を使った方が便利。
 
何回も使用し『使い古した』シマノのクイックリンク SM-CN79。

再度復活した、シマノのクイックリンク。
SM-CN900-11 [11S用クイックリンク]
(KMCの「ミッシングリンク」と同じ形になった。)
素手で着脱出来ないので、使用する意味がない代物。
 
KMCの「ミッシングリンク」10s 用。
 
Wippermann conneX リンク。
 

チェーンの接続に、チェーンフッカーを使えば、作業が楽にできる。
 
 
 
4. コネクティングピンでチェーンを繋ぐ場合
 
コネクティングピン(=コネクトピン=アンプルピン)でのチェーンの繋ぎ方:
 
①.コネクティングピンを指す位置。

 
 
②.『チェーン切り』で圧入・差し込み、はみ出た部分を折る。
 
 
ピンを差し込んで、プレスをする前に【 ピンに注油 】をすると、作業がやり易くなる。
 
 

シマノ 10S チェーン用コネクティングピン (Y08X98031)。
 

互換性:
CN-7901/CN-7900
CN-7801/CN-7800
CN-6701/CN-6600
CN-5701/CN-5600
CN-4601:CN-M980:CN-HG94:CN-HG74:CN-HG54 兼用
 

 

11速用コネクトピン

 
 
10速のチェーン
 
10速のチェーンがなくなるのではないかと確保。 

★10速のチェーンは、
CN-6701(継続) のアルテグラグレードのチェーンのみになった。
  
11速チェーン
 
最近の11速チェーン。
 
 
11速のチェーンに関する疑問と実験
 
10速コンポに、11速チェーンは使用できるか
2013年から、CN-9000 11s HG-EV仕様を、それも、SM-CN79 コネクトリンク で繋いで使用しているが、問題なく走行できている。(自己責任)
 
11速チェーンに、10速用チェーンカッターは使えるか
問題なく使用できた。
 
TL-CN10 クイックリンクツールは必要か
「クイックリンク(SM-CN900-11)」は、素手で着脱出来ないので、使用する意味がない代物。工具を携帯するぐらいならコネクティングピンを使えばよい。
 
 【SM-CN900-11】クイックリンクは、「再利用不可、一度限り」か。
「再利用不可、一度限り」なら、コネクティングピンを使えばよい。
マスターリンクプライヤー等を使って外せば、実際の再利用に問題は無い。
 
 
参考:
 

以上。
(2018.01.30)

 

 

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