~アラカンからのサイクルライフ~

ロードバイク チェーンの洗浄と注油

ロードバイク メンテナンス
チェーンの洗浄と注油
 
ロードバイクのパーツの中で、最も汚れがつきやすい部分がチェーン。汚れたままのチェーンより、洗浄と注油を頻繁に行っているチェーンのほうが、何百倍も動きは良くなるし、チェーンだけでなくギヤの寿命も延びる。日常、一番頻繁に行うべきメンテナンスは、チェーンの洗浄とチェーンへの注油である。

チェーンの洗浄
 
いきなりチェーン洗浄マシンをセットするのではなく、大まかな汚れをふき取ってから洗浄する。以下に、チェーンの洗浄とチェーンへの注油要領を記載。
 

 

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1. チェーンクリーナー
 
 
チェーンクリーナーは、 パークツールの CM-5.2 を使っている。
以前はCM-5を使っていたが、 ハンドル部が簡単に抜けたり、 止め金具が外れたりしたが、強化と改良が加えられ文句なしによくなった。
 幾つかのメーカーのチェーンクリーナーを試したが、これが一番の優れもの。 
 
 
2. チェーンの洗浄液
 

チェーンクリーナー に入れる、洗浄オイル(洗浄剤)は、WAKOのフィルタークリーナーを使っている。
強力な効果で、タール状になった油汚れを溶かしてくれる。
 
注意点
WAKOのフィルタークリーナーで洗浄した後、良く拭いて、その後注油は間違いで、洗浄後は絶対に水で、良くすすいでから注油すべし、らしい。
 
Park Tool パークツール CB-2 [シトラスチェンブライト]:チェーン用洗浄液。
 
生物分解性のあるシトラスチェンブライトは、部品に付着した余分なグリースや汚れをすばやく、強力に落とす。通常のディグリーザーとは違い、最低限必要なグリースを残しておくので、チェーンの洗浄後もすぐに乗り出すことができる。
 
ということだが、洗浄液のシトラスチェンブライト(CB-2)は236ml入りで、一回の洗浄でほとんど使ってしまう。これが、474ml で 2,300円もするので、洗浄数回分で新しいチェーンが買えてしまう計算になる。コストパフォーマンス的には、耐えられないので、WAKOのフィルタークリーナー(1000ml で¥ 2,052)を使っている。灯油を使う昔からの定番の洗い方と同じで、使用済みのオイルを保存し、汚れたものを沈殿させ、上澄みをだけを再度利用すれば何回でも使用できて経済的。
 

パークツール(ParkTool) サイクロン チェーン洗浄システム CM-5.2 の使い方。
 
 
3. チェーンへの注油
 
洗浄が終わると、洗浄液をきれいに拭き取り、チェーンオイルをヒトコマずつ丁寧に注油する。
 
Finish Line のオイル一覧表。

Dry Teflon Lube。
 
Road CR。
 
Finish Line のオイルには、上記のように多くの種類があるが、 チェーンへの注油には、CERAMIC Wax Lube を使用している。
これが【一番】チェーンに汚れが付かないので、足に触れても汚れない。
 
セラミック ワックス ルーブ の特徴と使い方。
①.オイルではなく、チェーンにワックスの薄い皮膜を形成して、チェーンの潤滑をするもの。
②.チェーンの汚れを、完璧と言えるレベルまで取り除く必要がある。
③.温度が低いと固まってしまうので、温めてから使う。
④.使う前には、よく振って攪拌する。
⑤.一滴一滴チェーンのコマ部分に垂らし、拭かないで放置する。
⑥.翌日、軽くチェーン表面を拭いた後、乗り出す。
⑦.初めて使用する場合は、1日~2日間走行したのち、再度給油する。
 
これぐらい手間をかけると、セラミック ワックス ルーブ が真価を発揮するとともに、オイル切れにも中々ならない。100㎞ちょっとでオイル注入が必要と書かれているが、それだとほぼ毎回になるので、汚れたかなと思った時に洗浄と注油を同時に行っている。
 
CERAMIC Wax Lube の適性。
フィニッシュラインシリーズの中で、最もドライなワックスタイプのチェーンオイルで、雨や泥跳ねに弱いため、晴れた日のきれいな舗装路を走る人専用。汚れをほとんどつけないので、常にチェーンをきれいな銀ピカ状態に保つことができる。
 
 
チェーンの洗浄と注油 まとめ
 
 手間と暇をかけた、究極の方法。
 
①.汚れたチェーンを取り外し、ペットボトルに入れる。
 
 ②.交換用(洗浄と注油済み)のチェーンを装着して、走行。
 
 ③.汚れたチェーンを入れたペットボトルに、洗浄用の【WAKO フィルタークリーナー】を入れ、ガシャガシャとシェイクして洗浄する。
 
③-1.但し、この方法だとチェーンの両サイドの汚れが落ちない。
 
③-2.もっと丁寧にやるには、金属のスポンジを使用して、手洗いする。
ペットボトルでガシャガシャとシェイクしたにもかかわらず、新しく入れた洗浄液が真っ黒になる。
 
参考:自作チェーン洗浄装置(手洗いが面倒なので・・・)初期バージョン。
 
 自作チェーン洗浄装置-第一次改良版。両サイドの板は、油滴の飛散防止。
 
第二次改良版。チェーンを回すためのギアを取り付ける。
 
チェーンを回すためのギアも自作する。チェーンが楽に回せて洗浄液の飛散もなく、完璧に美しくなる。何本も洗いたくなるほど、チェーンを洗うのが楽しくなった。
 
完成版『チェーン洗浄装置』。
 
 
④.洗浄が終わったチェーンを、水で良く洗う。(濯ぐと乳白色の水が出るが、流してよいものか?、下水道に流れる風呂場ならOK。)
 
 ⑤.洗ったチェーンを、良く拭いて乾かす。
 
 ⑥.乾いたチェーンに、セラミック ワックス ルーブ を塗布する。
 
⑦.1日置く。
 
⑧.次の、交換用(洗浄と注油済み)チェーンとして保管。
 
 走行用と交換用の2本を用意し、取り替えながら常に銀ピカチェーンで走る。その間にゆっくりと、汚れたチェーンを再生する。
 
 
KURE(呉工業) 自転車専用チェーンルブドライ
 
『セラミック ワックス ルーブ』は温度が低いと固まってしまうので、冬場は、KURE(呉工業) 自転車専用チェーンルブドライ No.1602 を使ってみた。
 
潤滑性能には問題ないが、足に触れると真っ黒にチェーンの型が付く。やはり【一番】チェーンに汚れが付かないのは、『セラミック ワックス ルーブ』。
 
参考:
 

以上。
(2018.01.29)

 

 

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