~アラカンからのサイクルライフ~

リアディレーラーの テンションを調整 チェーンのたるみをとる

ロードバイク メンテナンス
リアディレーラーの「テンション」調整
チェーンの弛みをとる
 
「フロントがインナー、リアがトップ」の状態で、ペダルを上に跳ね上げるべく、クランクを逆回しするとチェーンがたるんで、逆回し出来ない。
また、走行中に時々チェーンが外れる。
 
チェーンのたるみ
「フロントがインナー、リアがトップ」の状態
 
以下、この問題を解決すべく「チェーンのテンション」をアップした記録。
 

 

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1. コンポーネントの使用状況
 
使用中の、コンポーネントスペックは以下の通り。
 
①.ホイール「WH-7850-C24-CL」。
 
②.「Dura-Ace FC-7950」クランクのインナーリングを、
 「Rotor Q-RINGS 34T」の楕円リングにカスタマイズ。
 
③.スプロケットを、「CS-M771 の 11-36T」にカスタマイズ。
 
④.チェーンの長さは、「108リンク」。
 
フロントのチェーンリングが、シマノ純正の 34T 真円の場合は、問題なかったが・・・。
 ★楕円リングに替えたからか?
 ★36Tにしたからか?
 ★経年劣化によるものか?
 
 
 
2. 問題点:チェーンがたるむ
 
ライドを終えてバイクを収納する時、フロントをインナーに、リアをトップの位置にセットするよう、常に心掛けている。
 
従って、次のライド時のチェーンは、初期位置が「フロントがインナー、リアがトップ」になっている。
 
この状態からスタートすべく、ペダルを上に跳ね上げると、チェーンがたるんで逆回し出来ない。
 
スプロケットの最大を、「36T」にすると、チェーンを長くせざるを得ないが、チェーンを長くすると「フロントがインナーで、リアがトップ」の位置にある場合、ガイドプーリーとテンションプーリーのプレートがほぼ水平状態になり、チェーンにテンションが掛からなくなる
 
チェーンのテンションを上げる方法。
方法1
 Bテンションアジャストボルトを締めて、調整する。

方法2
 チェーンにテンションを掛けている、
 「スプリングのセット位置」を変えて、
 チェーンテンションをアップする。

方法3 
 リアディレイラーにハンガーリンクを追加する。
 (リアディレイラーの位置を後方にずらす
 
 
 
3. Bテンションアジャストボルトの調整要領
 
僅かではあるが、「Bテンションアジャストボルト」を締めることで、チェーンのテンションを上げることができる。
 
「チェーンのテンション」問題以前に、スプロケットを 36T化すると、ガイドプーリーとスプロケットの 36Tの歯が当たるので、テンションアジャストボルトを一杯まで締めている。
 
「Bテンションアジャストボルト」を一杯まで締める。
 
ガイドプーリーとスプロケットの 36Tの歯との間隔。
 
 

 

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4. テンションスプリングのセット位置変更要領
 
リアディレイラーの構造と、テンションスプリングの場所。
 
リアディレイラーを分解する前に、プレートアクセルにテンションが掛かっていて、作業がやりにくいので、プレートストッパーピンを外す。
 
プレートストッパーピンを外しても、次に、本体がストッパーになるので、本体とプレートの間を拡げてやる。
 
スプリングのねじれがなくなった状態になる。
 
まず最初に、ガイドプーリーを取り外す。
 
ガイドプーリーを取り外してプレートをズラすと、プレートアクセルのボルトが見える。
 
プレートアクセルのボルトの脇に、テンションスプリングを引っ掛けるための【 穴 】が2つあるのが見える。この穴の位置を変えることで、テンションを調整する。
 
プレートアクセルのボルトを外す。
 
テンションスプリングが現れる。
 
スプリングを引っ掛ける【 穴 】の位置をかえて、プレートアクセルのボルトを元に戻す。
 
ガイドプーリーをセットし、プレートストッパーピンを元に戻す。
 
テンションスプリングの、セット位置変更完了。
 
リアディレイラーのテンションは上がったが、チェーンのたるみ問題は解決せず。
 
「スプロケット = 36T」で長年運用してきたので、スプリングがヘタっているのではないかと、次の手段として、リアディレーラーを新品に交換してみることに・・・。
 
ところが、10速の「RD-6700-A GS」は既に販売が中止されており、やむなく「RD-5701-GS」を購入した。
 
リアディレーラーを、「105」の新品に交換してみたが、変化なし。
 
 
 
5. リアディレーラー ハンガー リンク
 
「スプロケット = 40T化」の、記事を目にする。
Kit includes: Road extend hanger
 
世の中には、『リアディレーラー ハンガー リンク』なるものが売られていることを知る。【 下図のリンクは、ハンガーの爪で4段階の調整が可能。】
 
RDHL20 は、amazonで ¥4,240 もの値段だったので、値段の安い代替品を買ってみた。
 
RIDEA RDHL22 と MicrOHERO YC-01。(2つも買えば、値段的には同じ。)
 
 
結論:
リアディレーラー ハンガー リンク は、高くとも
RIDEA RDHL20 にしておけば応用が利く。
 
 
 
6. ハンガーリンクの追加要領
 
ハンガーの爪とをピッタリと合わせると、ほぼ垂直にセットされる。
 
この状態で、リアディレイラーをセットすると、「スプロケット の 36T」にチェーンが掛からない。
 
ハンガーリンクが動かないようにして、ほぼ水平にセットする。
 
水平の状態で、リアディレイラーをセットする。
 
リアディレイラーの位置が後方になるので、チェーンがたるまなくなる。
 
 
変速性能には問題ないが・・・
①.RIDEA RDHL22 リンクを、水平に取り付けなければならない。
②.チェーンのたるみは無くなるも、ギリギリOKの状態。
③.ガイドプーリーとスプロケットの間隔は、
「Bテンションアジャストボルト」を一杯まで緩めても大きく空く。

→ 4段階の調整が可能な RIDEA RDHL20 を試してみたくなる。
 
 
参考:34T対応の「 RD-R8000 」は、元から「ハンガーリンク」が接続されているように見受けられる。
 
 
 
 
7. 調整段階で判明した『真の原因』
 
真の原因 = リアハブの玉押しに損傷ができていた
クランクを逆回しするとチェーンがたるむ『真の原因』は、
リアホイールのハブの『軸組ユニットの玉押し』にできた損傷が原因。
このために  スプロケットを装着している、「フリーホイール部」が【 滑らかに回転しない 】せいで、『逆転できずチェーンがたるむ』、現象を生んでいた。
 
この現象を生んだ理由は、ハブの「玉当たり調整」が正しく行われていないまま走行していた為、玉押しに損傷ができたことが「根本原因」、だったと判った。
 
参考:
 

 

以上。
(2019.04.25)

 

 

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